ドイツ・ヘッセン州の教育機関でMicrosoft Office 365の使用が禁止される

2019年7月17日 20:29

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記事提供元:スラド

 ドイツ・ヘッセン州のThe Hesse Commissioner for Data Protection and Freedom of Information(HBDI、データ保護と情報の自由のための委員会)が、学生や教職員向けにクラウドプラットフォームを利用するためのルールを策定した。このルールにはEU一般データ保護規則(GDPR)に準拠したクラウドサービスを使うことが含まれており、Office 365はGDPRに準拠していないことから利用が禁じられるという(iPhone ManiaGIGAZINEThe Next WebZDNet)。

 Office 365は米国のデータセンターにアプリケーション使用時の診断情報などを送信しているとのことで、これが問題とされている。診断情報の送信については事前に同意を求められるが、学校では生徒に同意を得ることができないという理由で使用が禁止されるそうだ。

 HBDIは、Office 365についてこういった診断情報の送信によって米当局に個人情報が閲覧される可能性があると指摘している。また、HDBIはWindows 10についてもGDPRに違反していると考えているそうだ。

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