NY株式:NYダウ11ドル安、米中協議への楽観的な見方が後退

2019年6月27日 07:00

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記事提供元:フィスコ


*07:00JST NY株式:NYダウ11ドル安、米中協議への楽観的な見方が後退
米国株式相場はまちまち。ダウ平均は11.40ドル安の26536.82、ナスダックは25.25ポイント高の7909.97で取引を終了した。ムニューシン米財務長官が米中協議の合意に自信を示したほか、原油高が好感され、買いが先行。しかし、トランプ大統領が米中首脳会談で進展がない場合に巨額の追加関税を実施すると改めて警告すると上げ幅を縮小し、小動きとなった。セクター別では、半導体・半導体製造装置やテクノロジー・ハード・機器が上昇する一方で公益事業や不動産が下落した。

半導体のマイクロン・テクノロジー(MU)は、決算内容が予想を上振れ大幅上昇。アドバンスド・マイクロ・デバイシズ(AMD)やエヌビディア(NVDA)など半導体セクターにも買いが広がった。運輸・宅配のフェデックス(FDX)は、決算内容が好感され、買われた。原油相場の上昇で、エネルギー会社のチェサピーク・エナジー(CHK)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が堅調推移。一方で、食品のゼネラルミルズ(GIS)は、決算内容が嫌気され下落した。

通信大手のTモバイル(TMUS)とスプリント(S)が、合併計画の承認を得るために一部資産や周波数帯の売却を検討しているが、司法省が求める規模の資産放出にTモバイルと親会社のドイツテレコムが消極的で、買い手最有力とされる衛星テレビのディッシュ・ネットワーク(DISH)との協議は来週以降にもつれ込む見通し。

Horiko Capital Management LLC《FA》

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