スーパーのライフ、Amazonの「Prime Now」に出店 生鮮食品を販売へ

2019年5月31日 12:40

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両者のロゴ。(画像: ライフコーポレーションの発表資料より)

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 スーパーマーケットの「ライフ」が、アマゾンジャパンのプライム会員向けサービス「Prime Now」に出店し、生鮮食品食品の取り扱いを始めるという。2019年中に東京都内の一部地域で開始する予定だ。

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 ライフは首都圏と関西圏に273の店舗を構えるスーパーマーケットチェーンである。単独の食品スーパーとしては、国内売上高1位の規模を誇る。ライフコーポレーションで運営しているネットスーパー事業も存在するが、こちらはそのまま継続されるとのこと。

 Prime Nowは、日本では2015年11月に始まったサービスで、惣菜や冷凍・冷蔵食品、飲料や酒、日用品やコスメ・美容品、ベビー用品、ペット用品などを取り扱う。品揃えや配送対象エリアは順次拡大されており、また2017年4月からは、百貨店・ドラッグストアの出店が始まった。具体的には現在、日本橋三越本店、ココカラファイン、マツモトキヨシが提携店となっている。

 新しいサービスは、対象地域のアマゾンプライム会員を対象に、ライフが扱う生鮮食品をPrime Nowを通じてオンラインで注文すると、最短2時間で配送が行われるというもの。具体的には、ライフ店内で店員が注文品を梱包し、Prime Now専用の配送員が運搬を行う。このサービスの配送料などは未定となっている。

 なお、食品を扱うアマゾンジャパンのプライム会員向けサービスは、Prime Nowを含めて3つある。他の2つはAmazonパントリーとAmazonフレッシュである。パントリーの方は常温保存可能な食品しか取り扱わないが、フレッシュは2017年4月以来、生鮮食品を扱うサービスとして既に展開されている。

 フレッシュは月会費が500円(税込)の付加サービスではあるが、今回「Prime Now」向けではあるが、プライム本体にも生鮮食品の取り扱いが大規模に取り込まれることになり、今後ともアマゾンの食品分野への拡張がどこまで進んでいくのか興味は尽きないところだ。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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