副業は、辞めたくなったら辞められるようにしておく 副業の閉じ方

2019年5月27日 11:10

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 多くの企業で副業が解禁される中、副業疲れの問題に悩む人や、本業との兼ね合いについて見直す人も現れている。始めは新しい刺激・経験を得られるため、意気揚々と副業に取り組める人は多いが、様々な問題を理由に副業を辞めていってしまうのだ。

【こちらも】本業のために副業をする!「2枚目の名刺」という考え方

■副業を辞めてしまう最大の要因は?

 副業を始めてから1番問題となるのは「時間の問題」だ。多くの人が平日の日中を本業に割いている。平常時の業務、残業、社内付き合いや接待、そしてプライベート等様々な大切な時間がある中、さらに副業の時間を割いていくのが辛くなっていくのだ。

 家族や知人からの誘いを毎回「副業があるから…」と断ってしまうと、徐々にそれが精神的な負担になってしまうことも。目的・目標のために行っていた副業を理由に、蔑ろになってしまうものがでてきてしまうと、本末転倒である。

 しかし行っている副業が長期的な案件であったり、莫大な初期投資が必要なものであったりすると、すぐには辞められないという問題が生じる。

■副業は「辞めること」を見据えて始めよう

 主である本業がある以上、あくまでも副業は副次的なものであるため、本業に影響がでるときは辞めるのが良い。しかし始めるときに注意をしていないと、前述したように辞められないという問題が生じる。

 そのためにもおすすめなのが、(1)初期投資が少ないものを選ぶこと、(2)契約時に期限を定めたものにすることである。特に(2)については、業務委託の場合は契約期間を数カ月単位の短いものに設定し、自動更新とするのが良い。また直接雇用されるような形態の場合は、民法をもとに考えると、被雇用者が求めれば2週間で退職することができる。

 新しい働き方として認知されつつある「副業」だが、就職・転職などと違って多くの人が共有する常識などが整っているわけではない。自衛と言う意味でも、「副業を辞める」というカードを手元に忍ばせることができるよう注意をして、副業に取り組むのをおすすめする。(記事:後藤遼太・記事一覧を見る

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