トヨタ・新型RAV4 トヨタが考える「ダイナミックトルクベクタリングAWD」とは?

2019年4月11日 11:23

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ダイナミックトルクベクタリングAWD マルチインフォメーションディスプレイの表示(画像: トヨタ自動車の発表資料より)

ダイナミックトルクベクタリングAWD マルチインフォメーションディスプレイの表示(画像: トヨタ自動車の発表資料より)[写真拡大]

  • 新型RAV4
  • 2.5Lダイナミックフォースエンジンとハイブリッドシステム

 トヨタ自動車は、フルモデルチェンジした新型「RAV4」を4月10日に発売した。価格は260万8200円~381万7800円(消費税込)とのこと。コンセプトは「Robust Accurate Vehicle With 4 Wheel Drive」。また、「SUVらしい力強さと使用性へのきめ細やかな配慮を兼ね備えた4WD」とのことで、「ダイナミックトルクベクタリングAWD」と称する世界初の4WD制御システムを装備している。

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 もちろん、予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」の最新型を全車に標準装備。コネクティッドサービスも設定していると言う。エンジンは、ガソリン車とHV車をラインナップ。

 ガソリン車は、「2.0リッター ダイナミックフォースエンジン」と称している。直列4気筒 2.0リッター「M20A-FKS」型エンジン、最高出力126kW(171PS)/6600rpm、最大トルク207Nm(21.1kgfm)/4800rpm。無段階変速機「Direct Shift-CVT」の組み合わせ。もちろん、1速発進用ダイレクトギアを装備したCVTだ。

 ハイブリッド車は、「2.5リッター ダイナミックフォースエンジン」を装備した「新型2.5リッター ハイブリッドシステム」を採用。最高出力131kW(178PS)/5700rpm、最大トルク221Nm(22.5kgfm)/3600-5200rpmの直列4気筒 2.5リッター「A25A-FXS」型エンジンと、最高出力88kW(120PS)、最大トルク202Nm(20.6kgfm)の「3NM」型モーターをフロントに装備。リアに最高出力40kW(54PS)、最大トルク121Nm(12.3kgfm)の「4NM」型モーターを搭載してE-Fourとした。システム最高出力は、E-Fourが163kW(222PS)、FF2WD車が160kW(218PS)とあまり変わらない。トランスミッションは、ご存知「電気式無段変速機」を組み合わせている。

 新型「RAV4」の「ダイナミックトルクベクタリングAWD」システムは、前後トルクを走行状況に合わせて配分している。マツダのGVCなどと同じように、旋回性能を安定させる制御をしているのであろう。さらに後輪トルクを左右独立で制御し、旋回時の車両安定性を高めている。つまりデフの役割も兼ねて、縦・横のスキッドコントロールなどの制御を全て備えているのであろう。また4輪駆動が不要な時は、「ディスコネクト機構」と言って、プロペラシャフト前後でクラッチを設け駆動力伝達を切断し燃費向上を図っている。

 スタイルはよりたくましくなり、4輪駆動車の風格が出ているが、FF2WDもカタログに載っている。制御は簡略化されているであろうが、意外に実用的なのであろう。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

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