サンリオピューロランド、AIによる位置情報解析をマーケティングに活用

2019年3月31日 21:01

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 クロスロケーションズは29日、サンリオピューロランド(東京都多摩市)を運営するサンリオエンターテイメントに、クラウド型の位置情報データプラットフォーム「Location AI Platform (ロケーション・エーアイ・プラットフォーム) 」を提供したことを、活用事例と共に発表した。

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 クロスロケーションズは、位置情報データプラットフォームを手掛ける2017年設立のベンチャー企業だ。2018年9月から提供している「Location AI Platform」は、位置情報のビッグデータを広告配信やマーケティングなどに役立てることができる、クラウド型の位置情報データ活用プラットフォームだ。国勢調査や政府統計などの公的データや各種アンケートなどを活用し、AIを用いて位置情報を高速で解析、戦略情報として可視化する。

 サンリオエンターテイメントでは、サンリオピューロランドへの来場者増に向けて従来の広告配信では効果を出すことが難しいと感じていた中、Web中心の広告に切り替えていたが、Web広告では来場者増に結びついたかの効果計測が難しかったという。加えて来場者がどのように広告に触れたかや、来場者の日常での生活導線も見えないといった課題も抱えていた。

 今回、Location AI Platformが持つ位置情報データをもとに見込み客の生活導線を推測できることや、クロスロケーションズが来店計測の仕組みや位置情報マーケティングのノウハウを持っていることから導入を決定。

 導入後は、来場者がこれまでよく利用していたエリアだけではなく、他に利用するエリアや施設のリストも把握可能となった。AIが提案した顧客のエリアにスマ広告を配信したところ、実際の効果も確認。広告配信の費用対効果の基準となるデータも収集できたことから、社内での広告配信に向けた仕組みづくりにも着手できたという。

 クロスロケーションズでは今後、顧客行動の心的なデータも統計を取得して可視化しながら、提供していきたいという。(記事:まなたけ・記事一覧を見る

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