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シナモン、受発注業務向けAI-OCRサービスを提供 AIによる業務改善を支援
人工知能スタートアップのシナモン(東京都港区)は14日、AI-OCRを活用した「Flax Scanner(フラックス・スキャナー)受発注業務効率化サービス」の提供を開始すると発表した。今後ファーストバージョンのユーザー企業を募集し、4月より正式に提供する予定。
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非定型の文書を多く扱うバックオフィス業務では、帳票の分類や整理などに時間や人手がかかることが、業務効率化の妨げとなっている。AI(人工知能)を活用することで手書き文字だけでなく、非定型の帳票やビジネス文書も読み取り、デジタルデータ化できるAI-OCRは、バックオフィス業務の効率化に役立つと注目されている。
シナモンは、さまざまな文書をAIが理解し、データベースに取り込み可能なデータにするOCR「Flax Scanner」を開発。各項目の特徴を学習させることで帳票定義をしなくとも、フォーマットが異なる帳票の対象項目を読み取ることができる。また自然言語処理技術を応用することで、契約書中の重要論点抽出や帳票の分類なども可能だという。手書き文字の読み込み精度が95~98% (実データの場合、研究データでは99.2%)と、高精度なのも特徴だ。これまで50社以上の企業に対し実証実験や導入の実績がある。
Flax Scanner受発注業務効率化サービスは、AIアセスメントと受発注業務に対応したAI-OCRを組み合わせたサービス。AI導入を成功させるには、導入の目的や目標を明確にし、精度の追及だけでなく業務改善効果がどの程度あるのかを試算することが重要だという。同サービスは、AI導入前に最大3カ月間にわたりAIアセスメントを実施し、導入する業務フローや対象帳票の整理、導入効果の試算、AI導入までのロードマップ策定を行う。AI導入後はアセスメント結果をもとに受発注関連業務の帳票の読み取りデータを提供する。これまでの導入実績や1,000社以上の企業との商談実績を踏まえて開発されたサービスだという。
シナモンでは、今後も業務改善に貢献するプロダクトの開発に取り組み、同サービスに続く、業務特化型の製品ラインナップを拡充していきたいとしている。(記事:Kei_T・記事一覧を見る)
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