婚活アプリ「ゼクシィ縁結び」、AIを活用した不正検知システム導入

2019年3月15日 09:16

印刷

不正化検知システムの仕組み概念図(画像:リクルートマーケティングパートナーズ 発表資料より)

不正化検知システムの仕組み概念図(画像:リクルートマーケティングパートナーズ 発表資料より)[写真拡大]

 リクルートマーケティングパートナーズ(東京都品川区)は12日、同社が運営する総合婚活サービス「ゼクシィ縁結び」に、AIを活用した不正検知システムを3月より導入したと発表した。システムを開発したのは、リクルートテクノロジーズ(東京都千代田区)。マッチングサービスを運営する中で得た知見が生かされているという。

【こちらも】エクサウィザーズ、「要介護度予測AI」を開発 自治体の介護データを活用

 婚活アプリなどの普及によりネットでのマッチングサービスは年々拡大し続けている。マッチングエージェントの調査によれば、国内における2024年の市場規模は1,037億円を超えると予測されている(「恋活・婚活マッチングサービスの国内市場調査」より)。こうした市場拡大に伴い、安心して利用できるサービス環境の整備が急務となっている。

 ゼクシィ縁結びは2015年にサービスを開始して以来、累計会員数は85万人を超える(2019年3月時点、ゼクシィ縁結び調べ)。同サービスでは、これまでも24時間365日パトロール、目視によるプロフィールや画像の投稿監視などの不正防止策に取り組んできた。

 今回導入された不正検知システムでは、既存の取り組みとテクノロジーを組み合わせることにより、高精度な不正行動の自動検知が可能になったという。入会時のアカウント登録から退会までをいくつかのフェーズに分け、フェーズごとにさまざまなパターンの異常検知フィルターを設置することで、網羅的に不正行動を検知する。

 AIで検知された行動は、さらにカスタマーセンターで慎重に目視で確認し、不正行動として特定する仕組みだ。フィルターで検知できなかった不正行動は、機械学習で自動学習により以降の類似行動を検知できるようにするなど、検知率の向上を図っていくという。

 今回の不正検知システムを開発したリクルートテクノロジーズは、IT・ネットマーケティング技術の開発、提供によりリクルートグループのビジネスをサポートしている。ゼクシィ縁結びでは、カスタマーサポートと協力して開発・運用にあたっているという。

 リクルートマーケティングパートナーズは、今後も業界最高水準のカスタマーケアを目指してより安心・安全な出会いの創出に取り組むとしている。(記事:Kei_T・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事