ディップ、プレスリリース記事の作成を自動化するRPA導入 作業時間を8割削減

2019年1月18日 16:52

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RPAを用いた記事作成の流れ。(画像:ディップ発表資料より)

RPAを用いた記事作成の流れ。(画像:ディップ発表資料より)[写真拡大]

 求人情報サイト「バイトル」「はたらこねっと」などを運営するディップ(東京都港区)は、プレスリリース記事の自動配信を行うRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)ロボットを、1月16日より導入したことを発表した。このシステムより記事作成にかかる時間を約8割削減できるという。

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 RPAロボットが導入されるのは、AI(人工知能)に関するニュースを収集・掲載する日本初の専門メディア「AINOW(エーアイナウ)」。ディップに設置されたdip AI. Labが運営している。

 従来の掲載プロセスでは、プレスリリースをメールや専用フォームで送信してもらい、それを編集部がチェックして記事化し、公開していた。RPA導入後は、プレスリリースの概要などを記入した専用フォームが送信されると、RPAロボットが自動的に記事の下書きを作成。編集部の最終チェックを経て公開される。これまで30分ほどかかっていた掲載プロセスが、RPA導入後は約5分で完結するという。より早く、より効率的にプレスリリースを公開したいという広報担当者にとっては、有効なツールとなるだろう。

 RPAとは、定型的な作業を自動化して業務効率を向上させるソフトウェアロボットのこと。自ら学習して判断するAIとは異なり、人間の作ったルールに基づいて自動的に作業を行う。今回の記事作成・配信RPAでは、編集部が記事の最終チェックを行い、不適切と判断された記事は配信されない。

 このシステムを開発したのは、RPAを活用して業務の効率化を進めるdip Roboticsだ。2018年11月にディップの組織として設立された。RPAの導入のほか、社内業務の構造化にも取り組み、不透明な業務の可視化につなげている。(記事:Kei_T・記事一覧を見る

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