JAL、対話型AIロボットを空港に設置し実証実験 ハワイのおすすめスポット紹介

2019年1月10日 16:44

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「マカナロイド」(画像:日本航空の発表資料より)

「マカナロイド」(画像:日本航空の発表資料より)[写真拡大]

 日本航空(JAL)は9日、ロボットベンチャー企業であるハタプロの協力のもと、手乗りサイズの対話型AIロボット「マカナロイド」によるハワイおすすめスポットを紹介する実証実験を開始したと発表した。期間は2018年12月下旬から2019年3月末までの予定。JALは最新テクノロジーを活用しながら新たなサービス提供を目指すとしている。

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 JALはハワイの情報をチャット形式で回答するバーチャルアシスタント「マカタちゃん」を同社のホームページや専用アプリにて展開してきた。マカタちゃんはIBMが開発したAI(人工知能)「IBM Watson」をベースにしたバーチャルアシスタント機能だ。自然言語を理解でき、チャットによる会話やIBM Watsonの画像認識機能を活用し、相談者にハワイの現地情報やおすすめスポットを紹介する。また、SNSアカウントでログインすると、IBM Watsonの性格分析機能を活用した性格診断サービスも提供している。

 「マカナロイド」の実証実験に協力しているハタプロは、AIロボットソリューションやIoT製品開発などを手掛けるベンチャー企業だ。マーケティング支援に特化した手のひらサイズのふくろう型AIロボット「ZUKKU」を開発・提供している。ZUKKUは身長わずか10cmのAIロボット。対話や画像認識処理など、プライバシーを侵害しない形で取得したセキュアなデータを自動解析し、さまざまな提案や行動を促す。利用者にあったおすすめ商品の紹介やクーポンの配信など、実店舗で顧客の案内ロボットとして活躍している。

 今回の実証実験では、成田空港の国際線サクララウンジ本館、中部空港のサクララウンジ、関西空港の発券カウンターなどにマカナロイドを設置。顧客の年代・性別に合わせてハワイのおすすめスポットを紹介する。スマート空港化の一環としてAIやロボットを活用しながら空港や現地スタッフの業務を支援することで、業務の効率化やサービスの向上を目指す。(記事:まなたけ・記事一覧を見る

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