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ゼリア新薬、スイス企業の高カリウム血症治療薬を国内で独占開発・販売へ
ゼリア新薬工業は27日、スイスに本部を置く、ビフォーファーマ(所在地・ザンクト・ガレン)との間で、高カリウム血症治療薬「Veltassa」の日本国内における独占的開発および販売に関する契約を締結したと発表した。
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高カリウム血症は、血中のカリウム濃度が異常に高くなる状態で、慢性腎疾患や高血圧、糖尿病、心不全の患者に高い確率で発症し、致死的な不整脈や突然死につながる深刻な状況になる可能性が大きい。
「Veltassa」は、ナトリウムを含まない陽イオン結合非吸着性ポリマーで、経口で服用すると、腸管内で過剰なカリウムを結合して便とともに排泄され、高カリウム血症を改善する。服用時には、においや味がほとんどなく、1日1回の服用で、必要な水の量が少なくてすむという特徴がある。
米国では、2015年12月より販売されており、また、ヨーロッパでは、2017年7月にEMA(欧州医薬品庁:European Medicines Agency)から承認を取得。ゼリア新薬では、「Veltassa」が、日本国内においても高カリウム血症治療の新たな選択肢になると期待している。
ビフォーファーマグループ(旧ガレニカグループ)は、Vifor Pharmaなど4社で構成されており、鉄欠乏症、腎臓病、心腎疾患治療薬等の研究開発、販売を行っている国際的な製薬企業。(記事:南条 誠・記事一覧を見る)
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