小田急、「住まいと暮らしの情報スポット」を新百合ヶ丘駅にオープン

2018年3月8日 22:51

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タッチパネル画面・VR ゴーグル使用イメージ(左)と、スポットの外観。(画像: )

タッチパネル画面・VR ゴーグル使用イメージ(左)と、スポットの外観。(画像: )[写真拡大]

 小田急電鉄とグループ会社でもある小田急不動産は8日、小田急線新百合ヶ丘駅構内に「住まいと暮らしの情報スポット」を開設し、川崎市と共同で、それぞれの情報を一元的に提供する実証試験を開始した。

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 小田急グループと川崎市では、2016年11月に「沿線まちづくりに関する包括連携協定」を締結しており、これは国土交通省が所管する2017年度の「住宅ストック維持・向上促進事業」に提案・採択されている。

 両者は官民連携による空き家・住宅ストックの利活用や、子育て世代の流入促進策検討を進めており、今回の住まいと暮らしの情報スポットはこれらの取組みの一環で開設したものだ。

 スポットには、日本エイジェントが提供する無人情報端末が設置され、タッチパネル方式で気軽に操作できる。小田急グループからは住宅情報や物件の内見情報が提供される。住宅情報の検索ができるほか、VRゴーグルを使用して室内の内見などが立体的に体感できるほか、川崎市からは一部申請書類の取得や地域情報の紹介などのコンテンツが提供される仕掛けだ。

 なお、日本エイジェントが提供する「住まいと暮らしの情報スポット」が駅構内に設置されるのは今回が初めてとなる。構内に設置することで小田急線沿線に居住を考えている利用者の利便性が大いに高まるだろう。スタッフレスだけに、対面での接客で煩わされることなく、気軽に情報を得ることができるほか、端末操作に慣れている若い世代にはむしろこちらの方が受け入れられやすいだろう。

 新百合ヶ丘駅の1日の平均乗降人員は12万5,659人(2016年度)と、小田急線駅では川崎市内2位であることから、同市から首都圏にむけて利用する小田急線利用者に住宅についての情報を提供することができる。また、新百合ヶ丘駅から川崎市内へ通う中高生の存在も大きい。彼らの親世代が子の通勤や通学に近居を配慮するケースも少なくないだろう。

 この取組みによって住生活ニーズの検証をはじめ新たなサービス開発を行うことで、鉄道利用者および市民の利便性向上につなげていく方針だ。(記事:M_imai・記事一覧を見る

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