女子中学生を演じたのは64歳の大御所?『ポプテピピック』の人気に迫る!

2018年1月29日 20:04

印刷

(c) 大川ぶくぶ/竹書房・キングレコード

(c) 大川ぶくぶ/竹書房・キングレコード[写真拡大]

 今月6日より放映されているTVアニメ『ポプテピピック』だが、現在その人気が過熱中だ。シュールなギャグとともに、30分番組の前半と後半が同じ映像で、さまざまな声優が登場し話題となっているようだ。

【こちらも】クソマンガがクソアニメに!「ポプテピピック」カオスな第1話

■ポスト『けもフレ』と称される話題のアニメ

 深夜枠として1月6日より放送スタートしたTVアニメ『ポプテピピック』が、ネットを中心に異常な盛り上がりを見せている。

 本作は背が低い方の金髪ツインテールなポプ子と、背が高い方のロングヘアーなピピ美、このふたりの女子中学生が巻き起こすシュールギャグである。ところが30分番組であるTVアニメでは、前半(Aパート)と後半(Bパート)では同じ映像を使いながら、彼女らの声が"パートごと"に違ったのだ。

 第1話Aパートではウィル・スミスなどの吹き替えでお馴染みの江原正士(64歳)がポプ子を、ピピ美を『NARUTO』で自来也を演じた大塚芳忠(63歳)らが担当。つまり声優界の大御所である男性ふたりが、14歳の女子中学生の声を演じたのだ。また同じ映像を使用したBパートでは、『タッチ』コンビの三ツ矢雄二がポプ子を、そして日高のり子がピピ美を担当している。

 このような番組の試みに、第2話で千葉繁と共に登場した声優・古川登志夫は「声優教育に一石を投じる」と、自身のTwitterでも評価。第3話では『ドラゴンボールZ』のフリーザとセルを担当した中尾隆聖と若本規夫が出演したことで、「次はどのような声優が登場するのか」とネットを賑わせてもいる。

 またこのような急激な人気の高まりから、一部のファンの間では『けものフレンズ』と同じ現象とも言われているようだ。

■キャッチコピーは「とびっきりのクソ4コマ!!」

 『ポプテピピック』は大川ぶくぶによる作品だ。竹書房のwebコミック配信サイト「まんがライフWIN」にて、2014年11月より連載がスタート。アニメやドラマなどさまざまな作品をパロディとした4コマ漫画で、ネットやSNSなどを中心に人気を獲得してきた。何度かの打ち切りを経て、2014年8月から2015年11月がシーズン1、2016年2月から2017年4月がシーズン2、そして現在シーズン3が連載中である。

 ファンの間では当初、TVアニメとして30分も尺が持つのかと案じられていたと言う。ところが蓋を開けてみれば、A・Bパートごとに違う声優、実写投入など様々な試みが行われ、新たなファンの取り込みに成功した。

 その結果、今月21日に秋葉原で予定されていたお面配布イベント「クローンポプちん」が、多くのファンが殺到したことで混乱を受け中止となっている。このイベントは第3話が放映された20日深夜、急きょTwitter上で告知されたものである。

 番組はTOKYO MX1やBS11などで毎週土曜日深夜1時から放映中。実はネットでも地上波と同時配信が行われ、Amazonビデオやニコニコ動画などでは最速放送となる毎週土曜の深夜1時に配信開始。さらにネット配信では期限まで各話何度も視聴できるのだから、ファンにとっては大変うれしい。

 TVアニメは全12話での放送予定となっている。(記事:高塔・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事