12日の香港市場概況:ハンセン0.9%高で14連騰、H株金融セクターに買い

2018年1月12日 18:11

印刷

記事提供元:フィスコ


*18:11JST 12日の香港市場概況:ハンセン0.9%高で14連騰、H株金融セクターに買い
12日の香港市場は値上がり。主要51銘柄で構成されるハンセン指数が前日比292.15ポイント(0.94%)高の31412.54ポイントと14日続伸し、本土企業株で構成されるH株指数が173.41ポイント(1.41%)高の12468.93ポイントと11日続伸した。売買代金は1389億7400万香港ドルに拡大している(11日は1288億2400万香港ドル)。ハンセン指数は昨年12月21日から上昇が持続。過去最長の14日続騰を記録している。

内外の好材料で投資家のリスク選好が強まる流れ。米企業業績に対する期待感が高まるなか、昨夜の米株市場でNYダウやナスダック指数が最高値を更新したことを好感した。李克強首相の発言も引き続き材料視される。首相は10日、中国の2017年・国内総生産(GDP)成長率が6.9%前後になったとの見通しを示した。また、取引時間中に公表された昨年の中国貿易統計では、年間のドル建て輸出が3年ぶりにプラス成長したことが判明している。ハンセン指数は中盤から上げ幅を広げ、史上最高値(07年10月30日の31958.41ポイント)に接近して取引を終えた(本日高値は31412.54ポイント)。

H株金融セクターが相場をけん引。中国平安保険(2318/HK)が3.4%高、中国太平洋保険集団(2601/HK)が1.8%高、招商銀行(3968/HK)が2.8%高、中国工商銀行(1398/HK)が1.7%高、華泰証券(HTSC:6886/HK)が1.5%高で引けた。

中国の自動車セクターもしっかり。北京汽車(BAICモーター:1958/HK)が4.1%高、比亜迪(BYD:1211/HK)が3.1%高、吉利汽車HD(175/HK)が2.7%高、広州汽車集団(2238/HK)が1.2%高と値を上げた。

中国空運セクターも高い。3大エアラインの中国国際航空(753/HK)が5.8%、中国東方航空(670/HK)が4.6%、中国南方航空(1055/HK)が4.3%ずつ上昇している。業況の改善期待が高まる状況。中国政府が航空運賃の市場化を加速するなか、一部の繁忙路線で運賃が上昇する可能性が高いと指摘されている。

本土市場は11日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.11%高の3428.94ポイントで取引を終えた。金融株が相場をけん引。消費関連株や不動産株、運輸関連株、バイオ医薬関連株、エネルギー関連株なども物色されている。

【亜州IR】《CS》

関連記事