【業績でみる株価】マンダムは上場来高値圏で堅調、18年3月期増収増益予想で増額の可能性

2018年1月10日 15:52

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 マンダム<4917>(東1)は男性用化粧品の大手で、女性用も強化している。18年3月期増収増益予想である。販売が好調であり、通期予想は増額の可能性が高いだろう。株価は上場来高値圏で堅調だ。自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。

■18年3月期増収増益予想で増額の可能性

 男性用化粧品の大手で「ギャッツビー」ブランドを主力としている。国内では男性事業の「ルシード」ブランド、および女性事業の「ビフェスタ」ブランドも強化している。海外はインドネシア中心に「ギャッツビー」ブランドを主力として展開している。

 18年3月期連結業績予想は、売上高が17年3月期比3.4%増の800億円、営業利益が5.0%増の80億円、経常利益が3.9%増の85億円、そして純利益が0.6%増の56億円としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比4.5%増の442億47百万円、営業利益が8.6%増の61億73百万円、経常利益が10.0%増の66億28百万円、純利益が7.9%増の43億57百万円だった。売上高・利益とも計画を上回り、減益予想から一転して増益で着地した。

 売上高は、海外その他が為替換算影響で1.6%増収にとどまったが、だった。主力の日本が4.4%増収、インドネシアが7.1%増収と好調だった。事業別には男性事業が2.3%増と順調に推移し、女性事業が15.3%増収と大幅伸長した。その他事業は8.3%減収だった。コスト面ではマーケティング強化に伴って販管費が増加したが、増収効果で吸収した。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が55.3%、営業利益が77.2%、経常利益が78.0%、純利益が77.8%と高水準である。下期に日本での追加マーケティング投資や海外での競争激化を見込んでいるが、通期予想は増額の可能性が高いだろう。

 配当予想(10月30日に増額修正)は第2四半期末49円、期末34円50銭としている。17年10月1日付株式2分割を考慮して、17年3月期を48円、18年3月期を59円に換算すると、11円増配となる。

■株価は上場来高値圏で堅調、自律調整一巡して上値試す

 株価(17年10月1日付で株式2分割)は12月1日に上場来高値3880円まで上伸し、その後も高値圏で堅調に推移している。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインだ。自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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