【業績でみる株価】ユーザーローカルは急動意で底放れ、18年6月期増収増益予想

2018年1月10日 10:44

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 ユーザーローカル<3984>(東マ)は、人工知能(AI)を活用したアクセス解析ツールや自動会話システムなど、企業のマーケティング活動を支援するビッグデータ解析サービスを提供している。18年6月期増収増益予想である。株価は急動意で底放れの形となった。戻りを試す展開が期待される。

■AIを活用したビッグデータ解析サービス

 17年3月東証マザーズに新規上場した。人工知能(AI)を活用したアクセス解析ツールや自動会話システムなど、企業のマーケティング活動を支援するビッグデータ解析サービスを提供(データクラウド事業)している。

 コアプロダクトは「User Insight」「Social Insight」および「Media Insight」である。17年2月公開した新サービス「サポートチャットボット」も強化している。18年6月期にはディープラーニングを活用した人工知能サービスの開始を予定している。

■18年6月期増収増益予想

 18年6月期の非連結業績予想は、売上高が17年6月期比10.1%増の10億64百万円、営業利益が6.0%増の4億08百万円、経常利益が8.1%増の4億08百万円、純利益が1.7%増の2億65百万円としている。

 コアプロダクトが順調に伸長し、新サービスも寄与して増収増益予想である。ビッグデータから人工知能事業への飛躍のための投資時期と位置付け、コアプロダクトおよび新サービスの機能強化を目的として、ビッグデータを処理する基幹システムの拡張・強化、アルゴリズムの開発・実装、ビッグデータを解析するデータサイエンティストの教育・育成に注力する方針だ。

 第1四半期は売上高が2億59百万円、営業利益が1億24百万円、経常利益が1億24百万円、純利益が78百万円だった。既存システム「User Insight」「Social Insight」「Media Insight」および新サービス「サポートチャットボット」の採用企業数が順調に増加した。

 そして通期予想に対する進捗率は売上高が24.3%、営業利益が30.4%、経常利益が30.4%、純利益が29.4%と順調だった。通期ベースでも好業績が期待される。

■株価は急動意で底放れ

 株価はIPO人気が離散して安値圏5000円台でモミ合う展開だったが、年初に急動意で底放れの形となった。1月5日には7390円まで上伸した。1月9日の終値は6960円、今期予想PERは約95倍、時価総額は約254億円である。

 日足チャートで見ると13週移動平均線と26週移動平均線を一気に突破した。底放れて基調転換した形だ。戻りを試す展開が期待される。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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