概況からBRICsを知ろう~上海総合指数は小幅に値上がり、業績期待の買いが相場を支える展開

2018年1月10日 10:24

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記事提供元:フィスコ


*10:24JST 概況からBRICsを知ろう~上海総合指数は小幅に値上がり、業績期待の買いが相場を支える展開
【ブラジル】ボベスパ指数 78863.54 -0.65%
9日のブラジル株式市場は5日ぶりに反落。主要指標のボベスパ指数は前日比514.99ポイント安(-0.65%)の78863.54で取引を終えた。78699.25から79414.91まで上昇した。

売りが先行した後は下げ幅をじりじりと拡大させた。連日の上昇で足元では高値警戒感が強まり、利益確定売りが優勢となった。一方、指数の下値は限定的。海外市場の上昇が支援材料。また、堅調な経済指標も景気の回復期待を高めた。11月の小売売上高は前年同月比で5.9%上昇し、前月の2.6%と市場予想の3.4%を上回った。

【ロシア】MICEX指数 2225.39 +0.81%
9日のロシア株式市場は4営業日続伸。主要指標のMICEX指数は前日比17.98ポイント高(+0.81%)の2225.39で取引を終了した。2211.40から2242.87まで上昇した。

終始プラス圏で推移し、終盤に上げ幅をやや縮小させた。海外市場の上昇が好感され、ロシア株にも買いが継続。また、原油高の進行も資源セクターの物色手掛かりとなった。国内では、インフレ率の落ち着きを受け、追加の利下げ期待がやや高まった。なお、統計局はこのほど、2017年のインフレ率が2.5%になるとの見通しを示した。

【インド】SENSEX指数 34443.19 +0.26%
9日のインドSENSEX指数は4日続伸。前日比90.40ポイント高(+0.26%)の34443.19、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同13.40ポイント高(+0.13%)の10637.00で取引を終えた。

おおむねプラス圏で推移し、終盤に上げ幅をやや拡大させた。SENSEX指数が連日で過去最高値を更新しており、高値警戒感からやや伸び悩む展開となった。また、財政支出の縮小観測が引き続き警戒された。2017年度(18年3月まで1年間)の成長鈍化を受け、18年度の財政支出が圧迫されるとみられ、景気対策も縮小されると予測されている。

【中国本土】上海総合指数 3413.90 +0.13%
9日の上海総合指数は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比4.42ポイント高(+0.13%)の3413.90ポイントと8日続伸した。約1カ月半ぶりの高値を連日で切り上げている。

業績期待の買いが相場を支える展開。先週末までに17年通期業績見通しを公表した本土上場企業1349社のうち、8割近くの1044社が良好な決算の見込みを明らかにしている。前日に急伸した銘柄群が利食い売りにおされるなか、指数は小安く推移する場面がみられたものの、引けにかけて再び買いが優勢となった。《NH》

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