相場観察男:5分で理解 今さら聞けない世界最大の仮想通貨・ビットコインを徹底解説【FISCOソーシャルレポーター】

2018年1月5日 21:14

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記事提供元:フィスコ


*21:14JST 相場観察男:5分で理解 今さら聞けない世界最大の仮想通貨・ビットコインを徹底解説【FISCOソーシャルレポーター】
以下は、フィスコソーシャルレポーターの相場観察男氏(ブログ「相場観察チラシの裏」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2018年1月5日17時に執筆

仮想通貨への投資を考えていく上で避けては通れないのが、市場規模で世界最大の仮想通貨ビットコイン(Bitcoin)の存在です。

「ビットコイン(Bitcoin)くらい知ってるよ!」という方も大勢いらっしゃるかもしれませんが、改めて振り返る意味でもご一読頂けましたら幸いです。

■ビットコイン(Bitcoin)とは?
ビットコイン(Bitcoin)は、2008年に発表された分散型のP2Pネットワークであるブロックチェーン技術を軸にした論文を受け、世界中の有志プログラマーが開発をスタートしました。

論文の発表者(クレジット)はサトシ・ナカモト。日本人のような名前ですが、未だにその存在は謎に包まれており、サトシ・ナカモトは1人の人物ではなくグループではないのか?と考える人達もいます。

このビットコイン(Bitcoin)が世界で初めて取引に使用されたのは、2010年5月22日の事。プログラマーのLaszlo Hanyecz氏が、5月17日にビットコイン(Bitcoin)でピザを買いたいというリクエストをフォーラムに投稿。2枚のピザが10,000BTCと交換されたのが、世界で初めてのBTCの取引となりました。

当時のビットコイン(Bitcoin)レートは、1BTC = 1セント以下。現在の相場レート(2018年1月5日)では、1BTC = 15,000ドルとなるので、おおよそ、150,000,000ドルと、途方もない金額になりますね。

■ビットコイン(Bitcoin)の特徴
ビットコイン(Bitcoin)は、株式相場や為替相場と違い、24時間365日世界中の取引所を介して取引が行われています。

例えば、私からBさんにビットコイン(Bitcoin)を送金(支払い)する場合、送金取引の記録は『トランザクション』と呼ばれ、世界中の全てのトランザクションが記録される事となります。

このトランザクションの固まりを10分ごとにまとめて1つのブロックとし、それを一括して承認する仕組みを、マイニングと呼んでいます。

マイニング作業をもう少し解説しますと、承認前のブロックのハッシュ値を算出することでマイニングが完了します。このハッシュ値を算出するためには非常に複雑な計算を行う必要があり、マイニングを行う人達(マイナー)は、高性能なコンピューターを用いてハッシュ値の計算をしていきます。

マイニングは10分に1度一斉にスタートし、最も早くハッシュ値を算出した人だけに、報酬としてビットコイン(Bitcoin)が支払われます。

こうしてマイニングが完了して承認されたブロックは、過去に承認されたブロックと結合され、ひと続きになったチェーンの最後にはめ込まれ、追加されます。ここでようやく私からBさんへのビットコイン(Bitcoin)を送金が完了するというわけです。

過去のすべての取引の記録がひとつなぎとして残されているのが、ビットコイン(Bitcoin)の大きな特徴の一つといえます。

■ビットコイン(Bitcoin)のチャート
ビットコイン(Bitcoin)のチャートを見ていきましょう。

日本でビットコイン(Bitcoin)が有名になったのは、2014年3月のマウントゴックス事件が記憶にあたらしいかと思います。

この当時、1BTC = 18,000円前後の取引レートでした。

その後、
2015年の12月には1BTC = 53,000円
2017年1月には、1BTC = 110,000円
2017年12月には1BTC = 2,200,000円
と、急激な価格上昇が起きていることがおわかり頂けるかと思います。

ビットコイン(Bitcoin)の単位
単位:BTC

■ビットコイン(Bitcoin)の価格と、将来性
ビットコイン(Bitcoin)は、
買:1,906,020円
売:1,906,190円
で取引されています。
※フィスコ仮想通貨取引所 2018年1月5日 18:15現在価格

ビットコイン(Bitcoin)の価格がここまで高まるのには、ビットコイン(Bitcoin)に信用があると言い換えても良いかと思います。ビットコイン(Bitcoin)の信用を完結にまとめると、

・取引履歴の改ざん・変更が現実的に不可能
・中央集権的な発想ではなく、特定の国や発行機関に左右されない
・発行上限2,100万枚と、発行総量が決まっている

の3つがあげられるでしょう。

2017年12月に最高値を付けたビットコイン(Bitcoin)は、その後調整を余儀なくされていましたが、新年に入り、また徐々に値を切り上げつつあります。

2018年もビットコイン(Bitcoin)から目が離せない1年になるのではないかと考えています。


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「相場観察男 ブログ」で検索してもらえれば、当ブログ「相場観察チラシの裏」が出てくると思いますので、一度ブログの方も覗いて頂けますと幸いです。

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執筆者名:相場観察男
ブログ名:相場観察チラシの裏《SI》

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