概況からBRICsを知ろう~インドSENSEX指数は4日続伸、政府が今年度の財政支出を拡大させるとの観測も好感

2017年12月20日 10:16

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記事提供元:フィスコ


*10:16JST 概況からBRICsを知ろう~インドSENSEX指数は4日続伸、政府が今年度の財政支出を拡大させるとの観測も好感
【ブラジル】ボベスパ指数 72680.37 -0.60%
19日のブラジル株式市場は3日ぶりに反落。主要指標のボベスパ指数は前日比435.08ポイント安(-0.60%)の72680.37で取引を終えた。72346.58から73139.27まで上昇した。

終始マイナス圏で推移し、終盤に下げ幅をやや拡大させた。この日の欧米市場がさえない展開を示したことを受け、ブラジル株にも売り圧力が高まった。また、連日の上昇で足元では高値警戒感が強まり、利益確定売り圧力も強い。一方、原油価格の上昇などがサポート材料となった。

【ロシア】MICEX指数 2118.16 -0.77%
19日のロシア株式市場は3日続落。主要指標のMICEX指数は前日比16.42ポイント安(-0.77%)の2118.16で取引を終了した。2139.27から2112.99まで下落した。

買いが先行した後は売りに押され、引けまで安値圏でもみ合った。ロシア水力発電(HYDR)の業績悪化が警戒され、ほかの銘柄も連れ安となった。同社はこのほど、1-9月の純利益が前年同期比17.6%減の308億ルーブル(約630億円)になったと発表した。また、弱い経済指標も引き続き圧迫材料。一方、原油価格や海外市場が上昇したが、相場を支えるには力不足だった。

【インド】SENSEX指数 33836.74 +0.70%
19日のインドSENSEX指数は4日続伸。前日比235.06ポイント高(+0.70%)の33836.74、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同74.45ポイント高(+0.72%)の10463.20で取引を終えた。

買いが先行した後はしばらく狭いレンジでもみ合ったが、終盤に上げ幅を大きく拡大させた。政府が今年度の財政支出を拡大させるとの観測も好感された。地元メディアによると、政府は今年度の財政支出について、新たに6611億3000万ルピー(約1兆1569億円)を追加する計画を示したという。今年度の財政赤字目標を達成できると見込まれている背景がある。

【中国本土】上海総合指数 3296.54 +0.88%
19日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比28.62ポイント高(-0.88%)の3296.54ポイントと続伸した。

買い戻しの動きが続く。上海総合指数は先月後半から下落基調を強め、足元では依然として約4カ月ぶりの安値水準で推移していたため、値ごろ感が着目された。業種別では、保険株の上げが目立つ。新華人寿保険(601336/SH)が6.7%高、中国平安保険(601318/SH)が4.1%高、中国人寿保険(601628/SH)が2.9%高で引けた。中国の国債利回りが高い水準で推移するなか、運用収益の上積みが期待されている。保険各社の一部から「2018年の業況は好調が予測される」とのコメントが聞かれたこともプラスだ。《FA》

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