19日の中国本土市場概況:上海総合0.9%高と続伸、保険セクターが相場けん引

2017年12月19日 17:08

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記事提供元:フィスコ


*17:08JST 19日の中国本土市場概況:上海総合0.9%高と続伸、保険セクターが相場けん引
19日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比28.62ポイント(0.88%)高の3296.54ポイントと続伸した。上海A株指数も上昇し、30.02ポイント(0.88%)高の3452.42ポイントで取引を終えている。

買い戻しの動きが続く。上海総合指数は先月後半から下落基調を強め、足元では依然として約4カ月ぶりの安値水準で推移していたため、値ごろ感が着目された。業種別では、保険株の上げが目立つ。新華人寿保険(601336/SH)が6.7%高、中国平安保険(601318/SH)が4.1%高、中国人寿保険(601628/SH)が2.9%高で引けた。中国の国債利回りが高い水準で推移するなか、運用収益の上積みが期待されている。保険各社の一部から「2018年の業況は好調が予測される」とのコメントが聞かれたこともプラスだ。

銀行株や証券株もしっかり。自動車株や不動産株、空運株、ITハイテク関連株、エネルギー株なども買われた。ゼネコンや建機、建材などインフラ関連株も高い。翌年度・経済政策の基本方針を決める「中央経済工作会議」が開催中とあって、インフラ投資推進策についての思惑が強まった。

外貨建てB株相場も値上がり。上海B株指数が1.16ポイント(0.35%)高の338.32ポイント、深センB株指数が11.85ポイント(1.04%)高の1156.31ポイントで終了した。

【亜州IR】《CS》

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