小田急、代々木上原~梅カ丘駅間の複々線運転を2018年3月3日に開始へ

2017年12月19日 17:06

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 小田急電鉄は、小田原線で進めている複々線への切替工事を2018年3月2日(金)の終電後に行い、翌3日(土)の初電から複々線での運転を開始する。切替後、東北沢・下北沢・世田谷代田の3駅では、新たなホームを使用する。

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 小田急はこれまで、鉄道建設・運輸施設整備支援機構の民鉄線制度を活用し、東京都と共に「小田急小田原線(代々木上原駅~梅カ丘駅間)連続立体交差事業および複々線化事業」の工事を進めてきた。

 今回の切替工事により、複々線での運転は、小田急小田原線・代々木上原駅~梅カ丘駅間の上下線、約2.2キロメートルで3月3日の初電から使用を開始するが、切替工事及び開始日については、終電時刻、初電時刻の変更はなく、遅延が発生した場合も終電時刻繰り下げ、他社線との終電接続は行わないこととしている。

 当日、やむを得ない事情により切替工事が実施できない場合は日程を繰り下げて、3月3日終電後に工事を実施し、4日の初電から運転を開始する。

 複々線での運転開始により次の3駅には変更がある。まず東北沢駅だが、現在の仮設ホームを撤去し、10両長ホームの使用を開始する。

 次に下北沢駅は、現在使用しているホームに加え、新たにその上部にある地下1階の10両長ホームを使用する。

 さらに世田谷代田駅については、現在使用している仮設ホームを廃止し、その上部になる地下1階の10両長ホーム(現在のコンコース箇所)を使用する。

 いずれの駅もホームには固定柵を設置して安全対策を図る予定だ。

 同社ではラッシュ時間帯における混雑緩和や所要時間の短縮など輸送改善を図る目的で、今回の複々線完成区間を含む代々木上原~登戸間の複々線を活用したダイヤ改正を2018年3月17日に予定しているが、切替え後の3月3日~3月16日は暫定的に各駅の発車時刻の変更は無いものとしている。

 特に注目すべきは複々線運転開始以降の下北沢駅ホームの利用形態だ。3日の切替工事後からダイヤ改正前の16日までは、地下1階が各駅停車用ホーム、地下2階が急行等の優等列車用ホームとなるが、ダイヤ改正以降の17日からは、地下1階は、上りホームが千代田線直通の急行・準急・各駅停車(平日朝方は千代田線直通の通勤準急)と新宿行きの各駅停車、下りホームが準急・各駅停車となる。また地下2階は、上りホームが新宿行きの快速急行・急行(平日朝方は通勤急行)、下りホームが快速急行・急行となる。(記事:M_imai・記事一覧を見る

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