支持線割れでセンチメント悪化、関心はビットコインへ/後場の投資戦略

2017年12月15日 12:14

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記事提供元:フィスコ


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;22494.76;-199.69TOPIX;1788.46;-19.68

[後場の投資戦略]

 日経平均は寄付き直後の22640.88円を高値に、その後一気に支持線として意識されていた25日線を割り込み、下げが加速した格好となった。その後は25日線を挟んでのこう着となっているが、昨日同様、KDDI<9433>、ソフトバンクG<9984>のほか、ハイテクや自動車などが下げており、後場の切り返しは期待しづらいところであろう。日銀のETF買い入れが需給面での下支えとして意識されるが、戻り売りスタンスに向かいやすい。

 また、日経平均の支持線割れによって個人のセンチメントへも影響を与えている。市場参加者が限られている中で、一気に需給が売りに傾いた格好となり、中小型株も値を下げる銘柄が目立っている。市場の関心は18日からシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)で先物取引が始まるビットコインに向かっているとの声も聞かれる中、模様眺めムードが高まってくる可能性がありそうだ。(村瀬智一)《AK》

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