12日の米国市場ダイジェスト:ダウ118ドル高、NYダウ、S&P500が最高値を更新

2017年12月13日 08:06

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記事提供元:フィスコ


*08:06JST 12日の米国市場ダイジェスト:ダウ118ドル高、NYダウ、S&P500が最高値を更新
■NY株式:ダウ118ドル高、NYダウ、S&P500が最高値を更新

12日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は118.77ドル高の24504.80、ナスダックは12.76ポイント安の6862.32で取引を終了した。明日のFOMCで利上げを確実視する向きが多く、投資家のリスク選好姿勢が強まった。11月生産者物価指数が予想を上振れたほか、長期金利の上昇も好感され、ダウとS&P500は上昇し、最高値を更新した。一方で、ハイテク株は前日終値を挟んで揉み合う展開となった。セクター別では、電気通信サービスや銀行が上昇する一方で公益事業や半導体・半導体製造装置が下落した。

航空機のボーイング(BA)は20%の増配と180億ドルの自社株買い計画を発表し上昇。ケーブルテレビのコムキャスト(CMCSA)はメディアの21世紀フォックス(FOX)の映画・テレビ事業の買収検討を中断したことを発表し堅調推移。一方で、玩具メーカーのマテル(MAT)は10-12月期の業績悪化を示唆し下落。半導体メーカーのアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)やエヌビディア(NVDA)は、一部アナリストが18年に画像処理半導体(GPU)が別の半導体に置き換えられる可能性を指摘し軟調推移となった。

明日のFOMCは声明文やイエレンFRB議長の会見で、今後の利上げやそのペースと方針、税制改革を前提とした18年度の景気動向などに具体的な示唆が得られるかどうかが注目点となるだろう。

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■NY為替:ドル・円は一時113円75銭、米追加利上げを織り込むドル買い

12日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円38銭から113円75銭まで上昇し、113円55銭で引けた。米11月生産者物価指数が予想を上回ったため、今回の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げを織り込むドル買いが強まったほか、税制改革成立期待を受けたドル買いが継続した。その後、米30年債入札結果を受けて米債利回りが上げ幅を縮小、また、共和党のランドポール上院議員が「債務をこれ以上拡大させるような支出案には反対する」との見解を示したことから、ドルはやや伸び悩んだ。ユーロ・ドルは、1.1774ドルから1.1718ドルまで下落し、1.1741ドルで引けた。予想を下回ったドイツの12月ZEW景気期待指数を嫌ったユーロ売りが観測された。ユーロ・円は、133円62銭から133円01銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.3370ドルから1.3304ドルまで下落した。ドル・スイスは、0.9936フランまで上昇後、0.9908フランまで反落した。


■NY原油:反落で57.14ドル、ポジション調整に絡んだ売りに押される

NY原油先物1月限は反落(NYMEX原油1月限終値:57.14 ↓0.85)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は前日比-0.85ドルの57.14ドルで取引を終えた。一時56.85ドルまで下落した。北海の主要パイプライン閉鎖を巡って売買交錯となったが、週次の原油在庫統計の発表を控えて短期筋などのポジション調整的な売りが入ったようだ。現時点で中東情勢の悪化を示す出来事は特に伝えられていないことも原油先物相場の上昇を抑制する一因となっている。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  29.32ドル +0.38ドル(+1.31%)
モルガン・スタンレー(MS) 53.85ドル +1.08ドル(+2.05%)
ゴールドマン・サックス(GS)257.68ドル +7.55ドル(+3.02%)
インテル(INTC)      43.33ドル -0.33ドル(-0.76%)
アップル(AAPL)      171.70ドル -0.97ドル(-0.56%)
アルファベット(GOOG)   1040.48ドル -0.62ドル(-0.06%)
フェイスブック(FB)    176.96ドル -2.08ドル(-1.16%)
キャタピラー(CAT)     143.42ドル -0.35ドル(-0.24%)
アルコア(AA)       42.40ドル +0.16ドル(+0.38%)
ウォルマート(WMT)     96.70ドル -0.23ドル(-0.24%)
スプリント(S)       5.68ドル +0.24ドル(+4.41%)《HT》

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