【業績でみる株価】アルトナーは上場来高値更新の展開、18年1月期2桁増益・増配予想、需要高水準で増額の可能性

2017年12月12日 10:50

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 アルトナー<2163>(東2)は、輸送用機器や電気機器分野を中心に、設計開発・ソフトウェア開発の技術者派遣事業を展開している。18年1月期第3四半期累計は2桁増収増益だった。通期も2桁増益・増配予想である。需要が高水準であり、通期予想は増額の可能性が高いだろう。株価は上場来高値更新の展開だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■技術者派遣事業を展開

 輸送用機器や電気機器などの分野を中心に、機械設計開発、電気・電子設計開発、ソフトウェア開発の技術者派遣事業(常用型、登録型)および請負・受託事業を展開している。

■18年1月期2桁増益・増配予想、需要高水準で増額の可能性

 18年1月期非連結業績予想は、売上高が17年1月期比8.1%増の55億68百万円、営業利益が12.8%増の6億23百万円、経常利益が11.0%増の6億26百万円、純利益が18.6%増の4億31百万円としている。

 配当予想は年間26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。17年2月1日付株式2分割を考慮して17年1月期の年間45円を22円50銭に換算すると、実施的に3円50銭増配となる。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比11.6%増の42億95百万円、営業利益が18.5%増の4億98百万円、経常利益が17.6%増の5億06百万円、純利益が23.9%増の3億49百万円だった。自動車分野を中心に技術者要請が好調に推移した。技術者稼働人員数が増加し、稼働率も高水準に推移した。17年4月に前年を上回る新卒技術者119人が入社し、計画より前倒しで配属できたことや、初配属単価が上昇したことも寄与した。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が77.1%、営業利益が79.8%、経常利益が80.8%、純利益が81.0%である。需要が高水準であり、通期予想は増額の可能性が高いだろう。

■株価は上場来高値更新の展開、好業績評価して上値試す

 株価(17年10月26日付でJASDAQから東証2部に市場変更)は、本日12月12日は2088円まで上伸し、上場来高値更新の展開だ。12月11日の終値は1956円、今期予想PERは約24倍、時価総額は約104億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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