【業績でみる株価】ハピネットは売り一巡感、18年3月期2桁増益予想を見直し

2017年12月11日 16:00

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 ハピネット<7552>(東1)は、玩具事業を主力として、映像音楽事業、ビデオゲーム事業、アミューズメント事業も展開している。18年3月期2桁増益予想である。株価は戻り高値圏から反落したが、売り一巡感を強めている。好業績を再評価して戻りを試す展開が期待される。

■玩具事業を主力に映像音楽やビデオゲームも展開

 玩具事業を主力として、映像音楽事業、ビデオゲーム事業、アミューズメント事業も展開している。

■18年3月期2桁増益予想

 18年3月期の連結業績予想は、売上高が17年3月期比3.4%増の1800億円、営業利益が13.6%増の42億円、経常利益が14.9%増の40億円、純利益が22.5%増の25億円としている。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比17.1%増収、営業利益が2.1倍増益、経常利益が2.2倍増益、純利益が3.2倍増益だった。ビデオゲーム事業の好調が牽引して計画超の大幅増収増益だった。

 玩具事業は1.2%減収だが、販管費減少で16.0%増益だった。映像音楽事業は映画「君の名は」などパッケージの好調で14.6%増収、2.1倍増益だった。ビデオゲーム事業は任天堂関連ソフトの好調で73.8%増収となり、利益は大幅黒字化した。アミューズメント事業はカプセル玩具が好調だが、カードゲーム商材が低調で2.1%減収だった。ただし利益はロケーション見直しなどで18.5%増益だった。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が47.1%、営業利益が41.9%、経常利益が41.0%、純利益が41.8%である。クリスマス・年末年始商戦が最大の需要期となり、下期の構成比が高い季節要因を考慮すれば高水準と言えるだろう。

■株価は売り一巡感、好業績を再評価

 株価は11月16日の戻り高値2144円から反落し、12月8日には1907円まで調整した。第2四半期累計決算発表を機に利益確定売りが優勢になった形だ。ただし1900円近辺で売り一巡感を強めている。

 12月8日の終値は1919円、今期予想連結PERは17倍近辺、時価総額は約462億円である。週足チャートで見ると上向きに転じた13週移動平均線がサポートラインとなりそうだ。好業績を再評価して戻りを試す展開が期待される。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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