日経平均は3日続伸、終値で1ヶ月ぶりの年初来高値更新

2017年12月11日 15:47

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記事提供元:フィスコ


*15:47JST 日経平均は3日続伸、終値で1ヶ月ぶりの年初来高値更新
日経平均は3日続伸。米11月雇用統計の内容が好感されたことなどから、8日のNYダウが過去最高値を更新した流れを引き継いで、本日の日経平均は83円高からスタートした。しかし、日経平均は直近2営業日で計634円ほど上昇していたため、上値では利益確定売りが出やすく、朝方の買いが一巡すると前週末終値近辺でのもみ合いが続いた。後場に入ると日銀による上場投資信託(ETF)買い入れ観測を支えに再び強含み、上げ幅を3ケタに広げ高値引けとなった。

大引けの日経平均は前週末比127.65円高の22938.73円となった。終値としては11月7日以来、約1ヶ月ぶりに年初来高値を更新した。東証1部の売買高は14億2007万株、売買代金は2兆3633億円だった。業種別では、石油・石炭製品、銀行業、ガラス・土石製品が上昇率上位だった。一方、建設業、海運業など4業種がマイナスとなった。

個別では、米利上げへの期待から三菱UFJ<8306>やみずほ<8411>といったメガバンク株が買われ、三井住友<8316>は2%超上昇した。任天堂<7974>、ソフトバンクG<9984>、トヨタ自<7203>もしっかり。レーティング引き上げ観測のJXTG<5020>、出光興産<5019>は上げが目立った。鳥貴族<3193>やエイチーム<3662>は決算を受けて急伸。また、中国合弁会社の設立を発表したダイキアクシス<4245>や、ソースネクスト<4344>、学情<2301>が東証1部上昇率上位に顔を出した。一方、ソニー<6758>、東エレク<8035>、キーエンス<6861>といったハイテク株が軟調で、SUMCO<3436>は2%超下落した。ファーストリテ<9983>は小安い。リニア工事入札に関する報道を受けて大林組<1802>が急落し、他の建設株も売られた。また、田淵電<6624>、三井ハイテク<6966>、丹青社<9743>などが東証1部下落率上位に顔を出した。《HK》

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