米国株見通し:中東の地政学リスクへの警戒が圧迫か

2017年12月6日 19:43

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記事提供元:フィスコ


*19:43JST 米国株見通し:中東の地政学リスクへの警戒が圧迫か
S&P500先物 2623.00(-5.25) (19:15現在)
ナスダック100先物 6244.00(-27.75) (19:15現在)

19:15時点のグローベックスの米株先物はS&P500先物、ナスダック100先物は小安く推移している。また、NYダウは70ドル安程度で推移。欧州市場は全般小幅に下落して推移している。原油先物相場についても下落して推移しており、これらの流れを受けて、米株式市場は売り優勢の展開から始まろう。

5日の米株式市場は下落。ハイテク株に買い戻しが入るなど買いが先行したが、予想を下回る経済指標の発表や税制改革案の実現性に懐疑的な見方などから、引けにかけて下げに転じている。

本日は米政府高官が、トランプ大統領がエルサレムをイスラエルの「首都」と認めるとともに、国務省にテルアビブにある米大使館をエルサレムに移転する準備を指示することを明らかにしたと報じられた。パレスチナ側は反発しており、中東の地政学リスクへの警戒が強まったことが世界の株価下落に影響しており、この流れが嫌気されそうだ。また、週末の雇用統計の前哨戦となるADP雇用報告の発表が予定されている。足元で予想を下回る経済指標の発表が続いていることもあり、マイナス材料となる可能性には注視しておきたいところ。一方で、税制改革案の年内成立への期待が根強く、売り込みづらい面もありそうだ。自律反発をみせていたハイテク株が再び売られるようだと、センチメントを悪化させよう。《KK》

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