「3歳までは母親が育児に専念すべき」に科学的根拠無し

2017年11月20日 06:55

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記事提供元:スラド

 「3歳までは母親が育児に専念したほうが子供の成長に良い」という話には科学的根拠がないそうだ(NHK)。

 このような話が広まったのは、1951年にJohn Bowlbyという精神医学者が発表した報告がきっかけだという。この報告は孤児院などで「母性的な養育」がかけていると乳児の心身の発達が遅れる、といったものだったという。しかし、現在の調査では3歳未満で母親が働くことと、子供の問題行動や母子関係の良好さ、発達へのリスクに関連性はないという結果が出ているという。

 また、母親の心の健康や両親の夫婦仲、保育の質などが子供の発達に影響することも分かったそうだ。

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