今週のマーケット展望「材料出尽くしで調整局面入り」~マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(飯村真由)

2017年11月13日 17:50

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記事提供元:フィスコ


*17:50JST 今週のマーケット展望「材料出尽くしで調整局面入り」~マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(飯村真由)
こんにちは、フィスコリサーチアナリスト飯村真由の「マネックス証券の気になるレポート」です。先週の日経平均はバブル崩壊後の戻り高値23000円台を更新しましたが今週は一体どうなるのでしょうか。さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、11月13日に配信されました。その中から今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。

広木さんは今週の動きについて、『基本シナリオは調整局面を想定している。先週末の日経平均は3日続落で終えた。3日連続で下げるのは、9月初旬以来、約2カ月ぶりだ。日経平均は最長記録となる16営業日続伸の起点となった10月初日以来、一度も5日移動平均を下回ることなく上げてきたが、先週金曜日に5日線を下回って引けた。これらのことは、ひと相場終えたシグナルと受け取れる』と伝えています。

続けて、『先週の相場はバブル崩壊後高値を上回り25年ぶりの高値をつけたり、売買代金が5兆円近くに膨らむなかでの乱高下など象徴的なことが多かった。株高の背景である好業績に関しても日米ともに決算発表が佳境を過ぎて材料が減ってくる』との見解を述べています。

さらに、材料難の中での波乱要因として広木さんは米国の税制改革案に注目し、『税制改革の行方次第では高値圏にある米国株の大幅調整もあり得る。そうなった場合はリスクオフ・ムードが強まり、日本株相場も逆風を受けることになるのは避けられない』と見ています。

最後に、日本の7-9月期GDP成長率(1次速報値)をはじめとした国内外の注目指標を挙げた上で、『税制改革の行方次第では高値圏にある米国株の大幅調整もあり得る。そうなった場合はリスクオフ・ムードが強まり、日本株相場も逆風を受けることになるのは避けられない。下値は、節目の2万2500円を下回る場面もあるだろう。上値は、やはり節目の2万3000円に乗せて終わることができるかが焦点となろう。基本シナリオはその間のレンジ相場と見る。』とまとめています。

飯村真由の「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを飯村真由の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。

フィスコリサーチアナリスト飯村真由《DM》

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