リモートワーク用の職場監視ソフト、まるで「デジタル刑務所」とも

2017年11月12日 11:19

印刷

記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 日本では「働き方改革」などでテレワークの導入が進むとともに、テレワーク中の社員の監視を行うソリューションも各社が発表している(過去記事)。こういった社員監視の動きは海外でもあり、たとえば人材管理会社CrossoverはWebカメラで10分ごとに労働者の写真を撮るという方法を回答として選んだそうだ。これに対し、まるで刑務所のようだという批判が出ているという(guardianSlashdot)。

 写真撮影の機能はCrossoverの生産性ツール「WorkSmart」に含まれているという。これに加えてスクリーンショットとアプリケーションの使用状況、キーストロークなどの他のデータと組み合わせてスコアを出し、労働者の価値を評価するとしている。

 かつて、労働者の監視には電子メールや電話が使われていた。しかし、昨今ではWebブラウジングパターンやテキストメッセージの利用状況、スクリーンショット、キーストローク、ソーシャルメディアへのアクセス、WhatsAppのようなプライベートメッセージングアプリケーションなどを使って行われており、guardianの記事では「まるでデジタルの円形刑務所だ」としている。いっぽうCrossoverのSanjeev Patni氏によると、労働者は数日経つと職場監視ソフトウェアに慣れ、監視の必要性を認めるようになるとしている。

 スラドのコメントを読む | YROセクション | ビジネス | プライバシ

 関連ストーリー:
テレワーク向けにPCの利用状況を監視・記録するサービス、各社が提供へ 2017年10月23日
仕事用アカウントでの私用メール送信で解雇された男性、欧州人権裁判所は事前通知無しにアカウント監視は不適切と判断 2017年09月09日
米コムキャスト、職場監視用のビデオカメラサービス開始 2017年03月30日
欧州人権裁判所、企業は従業員のメッセンジャーアプリの中身を見る権利があるとの判決を出す 2016年01月19日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事