日米の注目経済指標:日本の7-9月期GDP成長は1%台半ばにとどまる見通し

2017年11月11日 14:53

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記事提供元:フィスコ


*14:53JST 日米の注目経済指標:日本の7-9月期GDP成長は1%台半ばにとどまる見通し
11月13日-17日に発表される主要経済指標の見通しについては以下の通り。

■15日(水)午前8時50分発表予定
○(日)7-9月期国内総生産一次速報値-予想は前期比年率+1.5%
公共投資は減少するものの、世界経済の回復を背景に輸出が拡大したことから、外需の寄与度はプラスになるとみられる。ただ、個人消費は弱含みとなそうだ。労働市場の需給関係は改善しているものの、賃金の上昇は抑制されている。加えて、台風や大雨などの天候不順の影響も無視できないことから、成長率は鈍化する見込み。

■15日(水)午後10時30分発表予定
○(米)10月小売売上高-予想は前月比+0.1%
9月はハリケーンの影響がおおむね消え去ったことから、前月比+1.6%の大幅な伸びを記録した。自動車の買い換えが進んだほか、ガソリンの値上がりでガソリンスタンドの売上高が拡大した。総合小売店や無店舗小売り、衣料品店でも売上高が増えた。10月については自動車の販売は減少するものの、総合小売店の販売はやや増加するとみられており、前月比プラスとなる見込み。

■15日(水)午後10時30分発表予定
○(米)10月消費者物価コア指数-予想は前年比+1.7%
参考となる9月実績は前月比+0.5%、前年比+1.7%。帰属家賃はやや上昇したが、8月実績を下回った。新車は在庫整理目的で値引きを行った影響でやや下落。医療サービス、衣料、家庭用雑貨も下落。10月については9月に下落した新車価格はやや上昇するが、医療サービス価格の低下が予想されており、物価上昇率は9月実績と同水準となる可能性がある。

■16日(木)午後11時15分発表予定
○(米)10月鉱工業生産-予想は前月比+0.4%
参考となる9月実績は前月の改定値から0.3%上昇した。ハリケーン被害から回復しつつあることが確認された。10月については、ハリケーンの影響が消えて鉱業の上昇が予想されることや製造業も順調であることから、前月比プラスとなる可能性が高いとみられる。

その他の主な経済指標の発表予定は、14日(火):(米)10月生産者物価指数、15日(水):(米)NY連銀製造業景況指数、(米)9月対米証券投資、17日(金):(米)10月住宅着工件数・建設許可件数。《FA》

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