米国、少なくとも6州で夏時間の廃止検討 欧州でも

2017年11月9日 07:06

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward曰く、 米国や欧州では夏時間(DST)から標準時間への切り替えが行われている。こうした夏の間、時計の針を1時間進める夏時間制度があるのは米国や欧州などの一部の国だけだ。過去のロイターの記事などによれば、この制度は第二次大戦中に夜間照明の使用時間を短縮する省エネ政策として広く採用されたという。しかし、複数の研究によると、夏時間の切り換え時に、心臓発作や脳卒中、交通事故件数増加のほか、労働効率の低下がみられるなどの問題が指摘されている(American Academy of Neurology)。

 そんな中、米国のマサチューセッツ州などが夏時間の廃止を検討しているという。マサチューセッツ州では特別委員会が開催され、この中でEileen Donoghue上院委員長は「年に2回、時計の針を動かす理由はない」と発言、夏時間の廃止に向けて動き出した。もっとも夏時間のメリットを享受している小売業者や隣接する州との関係などから簡単には決まらないとみられる。Newsweekによると、メイン州など少なくとも6つの州でタイムゾーン変更が検討されているとしている。またこうした動きはフィンランドなどの欧州の一部でも行われている模様(NewsweekCBSBostonQUARTZTRTSlashdot)。

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