注目銘柄ダイジェスト(前場):トヨタ自、クボタ、ライオンなど

2017年11月8日 12:04

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記事提供元:フィスコ


*12:04JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):トヨタ自、クボタ、ライオンなど
トヨタ自<7203>:7215円(+32円)
続伸。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は5222億円で前年同期比10%増益、ほぼ市場予想に対しインラインの着地となった。通期予想は1兆8500億円から、市場予想水準の2兆円に引き上げている。販売台数の減少を為替の円安でカバーする形となっており、決算数値にはサプライズはない。一方、発行済株式総数の1.5%に当たる4500万株を上限にした自社株買いを発表、需給面での買い安心感につながっている。


オルトプラス<3672>:1046円(+89円)
急伸。同社について「17年9月期は「アイドルマスター」など主力スマホゲームの利用者が増え、採算改善。最終損益はトントンに改善。18年9月期も引き続きスマホゲームの課金収入が好調。増収増益。」と一部メディアが報じており、17年9月期及び18年9月期業績への期待感が先行しているもよう。なお、11月9日に通期決算の発表を予定している。


クボタ<6326>:2048円(-128円)
大幅反落。前日に第3四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は439億円で前年同期比4%増となった。市場予想は520億円程度であったため、大きく下振れる形になっている。想定よりも米国での販売が伸び悩む状況になっているようだ。会社側では通期計画を据え置き、年間配当金は30円から32円に引き上げているものの、通期計画達成はやや厳しくなっているとの見方も優勢に。


市光工<7244>:1012円(+149円)
大幅続伸で4ケタ乗せ。前日に上半期の決算を発表、営業利益は23.2億円で前年同期比倍増、従来予想の20億円を上回った。第1四半期は7.2億円で低い進捗率が懸念されてもいたが、想定外の大幅な上振れ着地となった。据え置きの通期予想38億円の上振れも期待できる状況に。トヨタ自<7203>を中心にヘッドランプや電子ミラーなどの増収効果が拡大したほか、海外拠点の収益改善も継続しているようだ。


ワコム<6727>:656円(+100円)
ストップ高。前日に上半期の決算を発表、先に修正済みの通り、営業損益は15億円の黒字となり、前年同期9億円の赤字から大幅に収益が改善した。スマホ向け、タブレット向けともに販売が好調に推移している。説明会では、今後のペン搭載率の急拡大見通しを示しているほか、AIとの連携も視野に入れる構えを示唆しているもようで、一段の先行き期待にもつながっている。


シュッピン<3179>:2944円(+367円)
大幅反発。前日は好決算や株式分割発表も伸び悩む動きとなったが、本日は改めて評価が高まる形に。いちよし証券ではレーティングを「B」から「A」、フェアバリューも2200円から3300円に引き上げ。One to One マーケティングの効果による買取・販売の拡大、WEBマーケティングをフックとした店舗売上高の拡大などを評価で業績予想を上方修正、今期営業利益は会社計画14億円に対して16億円を予想。


ライオン<4912>:1959円(-205円)
大幅続落。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益207億円で前年同期比約9%増となったが、7-9月期は89億円で同3%増と、増益率が鈍化してきている。天候要因によるサマー商品の需要鈍化、国内の一部カテゴリーにおける競争激化などで、市場の期待値は下回ったとみられる。オーラルケア事業は好調推移が続くものの、その他商品カテゴリーでの競争激化などが懸念される形になっているもよう。


博展<2173>: - 円( - 円)
ストップ高買い気配。18年3月期の上期決算及び通期予想の上方修正を発表。上期営業損益は1.07億円の黒字に転換(前年同期は2.45億円の赤字)して着地し、従来予想(2.30億円の赤字)も大幅に上振れた。イベントプロモーションや商環境における大型案件の受注による顧客単価の増加、採算性を重視した業務オペレーションの実行などが背景に。また、これを受けて通期営業利益見通しを1.50億円から3.00億円に引き上げ。


JESHD<6544>:1500円(+141円)
大幅続伸。18年3月期の上期決算と同時に通期予想の上方修正と増配を発表。上期営業利益は5.31億円で、従来予想(4.50億円)を大きく上振れた。外注業務の内製化や、全社的なコスト削減が奏功。また、通期見通しは下期のリニューアル売上高が好調見込みとし、11.20億円から12.30億円に引き上げている。加えて、期末配当を11円(従来未定)としたことも支援材料に。株式分割の影響を考慮すると、実質約2.7倍の増配。


UTグループ<2146>:2311円(+5円)
買い優勢。17年4-9月期は、連結純利益が前年同期比4割増の14億円程度になったもようとの観測が伝わっている。同報道によれば売上高は4割増の380億円程度、営業利益は3割増の21億円強になったようだ。スマートフォンや車載関連向けの需要が伸びている電子部品メーカーへの人材派遣が好調。観測報道の数値については市場予想水準ながら、堅調な内容との見方が優勢に。なお、決算発表は9日に予定している。


フィルカンパニー<3267>: - 円( - 円)
ストップ高買い気配。日本郵政キャピタル及びいちご<2337>に対し第三者割当増資を実施するとともに、両社と業務提携すると発表し期待感が高まる展開に。合計34万株の新株式を1株1837円で割り当てる。調達資金(手取概算額6.18億円)については、「販売スキーム」における物件開発のための開発用地取得費用(2~3件)及び空中店舗フィル・パークの建設費用(2~3件)に充当する予定。《DM》

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