新東名高速道路で制限速度110km/hの実験開始

2017年11月6日 16:16

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 2017年11月1日から新東名高速道路・新静岡IC~森掛川ICの上下約50kmの区間で、最高速度が今までの100km/hから110km/hへと引き上げられた。高速道路の規制速度が引き上げられるのは、1963年7月に日本初の高速道路である名神高速道路が開通して以来初めての試みとなる。

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 今回の引き上げは、経済効果を考えた「高規格の高速道路における速度規制の見直しに関する提言」を踏まえた上で、規制速度の引き上げに伴う事故発生率や移動速度の変化の検証を行い、実際に車が走っているスピードと規制速度の差を解消して取り締まりへの理解を広げることが狙いだ。実証は約1年間試験的に行われ、データを収集・分析する。

 規制速度の引き上げの対象になる車は普通乗用車や大型バス、中型貨物車の一部とバイクで、大型トラック(最大積載量5t超)の最高速度は80km/hのままである。そのため、2車線区間の上り坂などで大型貨物車が追い越し車線に出てきた時には、後続の車両との速度差が広がっていくため事故が発生する可能性もあるので、注意が必要だ。

 引き上げ対象となる区間には条件がある。見通しが良く設計上の想定速度が120km/hであることや、事故の発生率が低いこと。実際の車の速度が100km/h以上、渋滞の発生が少ないなどだ。今後は、これらの条件を満たす区間で引き上げを行う方針だ。12月1日には東北自動車道 花巻南IC~盛岡南ICの30km区間で同じ形での実験が行われる予定。これらの実験が上手くいけば、新たな区間での実験も行われ将来的には120km/hへの引き上げも検討される。

 高速道路の制限速度の引き上げには「速度が引き上げられたおかげで目的地に早く着く!」と喜ぶ人もいるだろう。それでも周りの状況に合わせた速度で走り、安全運転を行ってほしい。

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