【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家ぶせな氏:FXの通貨ペアを一つに絞るリスク

2017年11月3日 16:04

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記事提供元:フィスコ


*16:04JST 【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家ぶせな氏:FXの通貨ペアを一つに絞るリスク
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家ぶせな氏(ブログ「FX億トレーダーぶせな「スキャルピング」「デイトレード」ブログ」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2017年10月31日13時に執筆

通貨ペアの変動は、売買が交錯するから起こるものです。売り買いしたいと思う人がいなければ、その通貨の価格変動は起こりません。では、世界中の通貨のうち、同じ通貨だけが常に注目され、売買されるのでしょうか。そんなことはありません。注目される通貨は時期により変わり、売買が激しくなる時期も異なります。

たとえば、イギリスの金融政策が大幅に変更される場合、ポンドの注目度が急激に上がり、ボラティリティ(変動率)も急騰するでしょう。そうすると、ポンド・ドルやポンド・円が乱高下しやすく、エンベロープのゾーンに入る回数も増えてトレードチャンスが増えます。

一方、ポンド以外の通貨ペアは、注目されていないため値動きが乏しく、トレードチャンスは少なくなる可能性が高くなります。一定期間が経過すると、次に違う通貨で材料が出て、その通貨が絡む通貨ペアのボラティリティが高まります。マーケットはこのように注目される通貨が変化しています。

もし、ドル・円だけしかトレードしないなど、一つの通貨ペアだけに絞ると、どうなるでしょうか。ボラティリティが高く、トレードチャンスが多い時期は問題になりません。しかし、ドル円に対する注目度が低くなり、ボラティリティが低い時期が必ずやってきます。そのときにトレードチャンスは少なくなります。エントリーサインが出ないということは、お金が稼げる状態ではないです。トレードをして負けるならまだしも、トレードそのものができないのは、仕事が無い状態と変わらないですね。

そこで、ポンド絡みの通貨ペアにチャンスが多いときは、ポンド・ドルやポンド・円をトレードすると良いでしょう。そして、マーケットの注目度がユーロに移れば、ユーロ・ドルやユーロ・円のボラティリティが高くなり、ポンドよりトレードチャンスが増えるでしょう。このように、ボラティリティが高い通貨ペアを狙って、トレードする通貨ペアを変えていくとは、長くトレードを続けるつもりなら必要です。一つの通貨が注目されると、数か月から長いときは1年以上続くことがあります。逆に、注目される材料が何もなく、「蚊帳の外」のようになると、1年以上ボラティリティが低くなる通貨ペアもあります。一つの通貨ペアに絞るリスクといえますね。そうならないために、一つの通貨ペアに絞らず、少なくとも3通貨ペアはトレードすることがおススメです。

特に、アベノミクスの高ボラティリティからFXをスタートしたガチのスキャル勢は、ドル・円に絞りがちです。狭いレンジでも大ロットを張れるやり方なら問題ないでしょう。そうでなければ、自分のやり方で安定して稼げるのか一度見直すこともおススメです。

執筆者名:ぶせな
ブログ名:FX億トレーダーぶせな「スキャルピング」「デイトレード」ブログ《MT》

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