人気アニメ「干物妹!うまるちゃん」が第2期発進、その魅力は?

2017年10月23日 08:49

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(C)2017 サンカクヘッド/集英社・「干物妹!うまるちゃんR」製作委員

(C)2017 サンカクヘッド/集英社・「干物妹!うまるちゃんR」製作委員[写真拡大]

■「干物妹!うまるちゃん」の二期アニメが10月からスタート

 ドラマ以上に注目される作品も生まれつつあるアニメ作品。10月からも多くのアニメがスタートし始めたが、その中でも注目されているのが「干物妹!うまるちゃん」だ。このアニメは2015年に一度アニメ化されており、2017年10月からは2期がスタートした。

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■「干物妹!うまるちゃん」とは

 「干物妹!うまるちゃん」(ひもうと うまるちゃん)は、サンカクヘッドによるギャグマンガで、「ヤングジャンプ」にて連載されている。2013年15号より連載が開始し、独自のキャラクターとサブカルのパロディが受けてヒット作となった。その人気ぶりから「ミラクルジャンプ」にて特別編読切が掲載され、さらに「ジャンプスクエア」にも出張版が掲載されたことがある。

 物語の主人公は才色兼備な女子高生・うまる。成績はいつもトップで、運動・音楽・芸術と非の打ちどころがなく、誰もが知っているヒロインだ。しかし、家に帰るとハムスターのフードを被ってグータラ生活をする「干物妹」になってしまう。

 このアニメの面白いところは、うまるが外に出たときと家にいるときでキャラクターの姿が変化する点。通常時は160センチのスタイル抜群のうまる。だが、家にいてフードを被ると、40センチのデフォルメされたキャラに変化するのだ。この状態のうまるは心理的なものではなく、この漫画では実際にうまるはこの40センチの姿として認知されている。

 実際に他のキャラクターからも40センチの姿で認識され、学校に通っている姿のうまると見間違う人がいる。そして、通常時と干物妹時のうまるでは呼称が変わり、干物妹時は「たぬきち」や「こまる」という名称で呼ばれることになる。この辺りの表現方法が独特で、多くのギャグ漫画との差別化になっている。

■アニメでは「うまる」の各フォルムの演技が光る

 「干物妹!うまるちゃん」では、コロコロとうまるの姿が切り替わっていく。その度に独特の擬音語と共にフォルムを変化させるのだが、声優の演技力にも注目したいところだ。干物妹のときはとにかく甘えたがりの女の子で、通常時は清楚華憐な女性をあくまで演じている。この際の声色や声の特徴がまったく異なっており、その演技力を見るだけでも価値があると感じる。

 また、「干物妹!うまるちゃん」では多くのパロディが使われており、それがアニメ化によってより高いクオリティを維持している。そのパロディの幅は広く、アニメだけでなく各映画も取り入れている。基本的には日常系のゆるいギャグ漫画なので、少し見てみるのもいいだろう。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る

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