【話題】重松製作所など急伸、防衛関連株だが新燃岳の噴火を受け「火山灰対策」で思惑との見方も

2017年10月17日 13:06

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■スコップの浅香工業やコインランドリーのWASHハウスなども注目される

 17日の株式市場では、防塵マスクの重松製作所<7980>(JQS)が朝方から2日連続ストップ高の1345円(300円高)に張り付いて推移し、後場もストップ高買い気配でスタート。同じく興研<7963>(JQS)も後場は9%高の2435円(195円高)で始まり大幅続伸となっている。市場関係者の間では、「九州の新燃岳の噴火による火山灰の対策に関連する銘柄として注目されているのではないか」といった見方が出ている。

 もちろん、両銘柄は防衛産業の関連株でもあり、このところは、米韓合同演習が10月16日に開始とされるため、再び北朝鮮の動向が注視されて株価材料になっているようだ。ただ、17日前場は、たとえば防衛関連株の石川製作所<6208>(東1)は小反落模様。このため、この日の重松製作所と興研の活況高は、火山灰対策銘柄としての人気が先行すると見ることができるようだ。

 こうした発想は、被災地にお住まいの方にとってはまことに無神経な話になるが、株式市場では、阪神淡路大震災や東日本大震災のときも、復興需要に結びつく銘柄があれば株価材料としてハヤし立てられてきた。

 このたびの新燃岳の噴火では、カー用品銘柄の中で小型軽量のG-7ホールディングス<7508>(東1)やカーメイト<7297>(JQS)などに注目する動きがあり、また、スコップやシャベルの大手・浅香工業<5962>(東2)に注目する様子や、九州地区に強いコインランドリーのWASHハウス<6537>(東マ)などに注目する様子もある。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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