サッカー・ロシアワールドカップ予選、各大陸の状況は

2017年10月10日 07:25

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■続々とワールドカップ出場国が決定

 サッカーのロシアワールドカップは、大陸ごとの予選が終盤を迎え、続々と出場国が決まってきている。アジアではイラン、日本、韓国、サウジアラビアが出場を決めており、オーストラリアとシリアがプレーオフを闘っている状況だ。勝った方が北中米カリブ海4位のチームとの大陸間プレーオフに進出し、それに勝利したチームが出場権を手にする。

 ヨーロッパでは5カ国が切符を手にした。出場を決めたチームはベルギー、ドイツ、イングランド、スペイン、ポーランド。中でもドイツは10戦10勝43得点、4失点という圧巻の成績で予選を突破した。南米は残りは最終戦のみにもかかわらず、出場を決めているのがブラジルだけというシビアな戦いを演じている。南米は4位までに出場資格が与えられ、5位のチームはニュージーランドとの大陸間プレーオフを行わなければいけない。

 北中米カリブ海はメキシコ、コスタリカが出場を決めており、アメリカが苦戦しているという状況。アフリカはナイジェリアとエジプトが出場を決めている。エジプトはずっと世界ランキング上位に名を連ねていたがここ一番に弱くワールドカップ出場を逃していた。強い強いと言われているが出場は7大会ぶりとなる。

■強豪国の状況

 毎回ワールドカップに出場できない強豪国は存在するが、今大会はその数が多くなる可能性がある。というのも各大陸とも強豪国がことごとく苦戦しているのだ。ヨーロッパではオランダが最もピンチの状況に立たされている。最終節のスウェーデン戦で6点差以上で勝たなければいけないという限りなく赤に近い黄色信号が灯っている。ポルトガルやスウェーデンもプレーオフに進んだのち出場できないという可能性がある。

 南米もいまだかつてない混戦状態になっている。現在アルゼンチンがプレーオフ進出すらできない6位に位置し、さらに最終戦はアルゼンチンが勝ったことの無いエクアドルの高地での試合が組まれている。2位ウルグアイから6位アルゼンチンまで勝ち点差3にひしめき合っている。得失点差を考慮してウルグアイは出場決定とみていいが、チリ、コロンビア、ペルー、アルゼンチンは予断を許さない状況となっている。

■メッシやロッベンがいないワールドカップ

 大半のサッカーファンは「なんだかんだいってアルゼンチンはワールドカップに出場するのだろう」と思っているのではないだろうか。しかし、いずれ調子を上げてくると思われ続け結局最終節まで来てしまった。そしてオランダも序盤躓いたが最終的には順位を上げてくるだろうと思われていたのがほぼ絶望的という状況になっている。

 ワールドカップでロッベンを見ることができない、メッシが暴れることが無いという状況が目の前まで来ているのだ。

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