日本エンタープライズは調整一巡感、18年5月期大幅営業増益予想で収益改善期待

2017年9月26日 08:57

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

 日本エンタープライズ<4829>(東1)はコンテンツ制作・配信、店頭アフィリエイト広告、企業向けソリューションなどを展開し、EC分野やM2M/IoT分野などへの事業領域拡大戦略も推進している。18年5月期大幅営業増益予想で収益改善が期待される。株価は調整一巡感を強めている。なお9月29日に第1四半期決算発表を予定している。

■コンテンツサービス事業とソリューション事業を展開

 交通情報、ライフスタイル、電子書籍、ゲーム、メール、音楽などのモバイルコンテンツを制作してキャリアの定額制サービスで配信するコンテンツサービス事業、店頭アフィリエイト(広告販売)や企業向けソリューション(システム受託開発)などのソリューション事業を展開している。17年5月期セグメント別売上高構成比はコンテンツサービス事業37%、ソリューション事業63%だった。

 なお18年5月期からセグメント区分を変更して、クリエーション事業(コンテンツサービス事業、およびソリューション事業のビジネスサポートサービス、太陽光発電など)と、ソリューション事業(システム受託開発・運用サービス、店頭アフィリエイトを中心とした広告代理サービス、海外サービスなど)とする。

 中期成長に向けて、M&A・アライアンスも積極活用し、ネイティブアプリの開発力強化、ゲームコンテンツ市場への本格参入、法人向け業務支援サービスの早期収益化、成長分野のM2M/IoTへの事業領域拡大などを推進している。

 重点戦略としては、ヘルスケアアプリ「女性のリズム手帳」、総合電子書籍サービス「BOOKSMART」、フリマアプリ「Dealing」、道路・渋滞情報サービス「交通情報サービス」、メッセンジャーアプリ「Fivetalk」、クーポンアプリ「振ってクーポン」の6つのコンテンツプラットフォームを核としてサービス連携・拡充を推進する。

■18年5月期は大幅営業増益予想

 今期(18年5月期)連結業績予想(7月12日公表)は、売上高が前期(17年5月期)比1.4%減の47億70百万円、営業利益が30.2%増の2億50百万円、経常利益が10.9%増の2億55百万円、純利益が5.5%増の1億05百万円としている。配当予想は前期と同額の年間2円(期末一括)としている。予想配当性向は77.2%となる。

 広告代理サービスの市場縮小の影響で全体として微減収見込みだが、クリエーション事業のビジネスサポートサービスが伸長し、原価率改善や販管費減少も寄与して大幅営業増益見込みとしている。収益改善を期待したい。

■株価は調整一巡感

 株価は安値圏モミ合いの形だが、9月7日の直近安値240円から切り返して調整一巡感を強めている。

 9月25日の終値253円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS2円59銭で算出)は98倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間2円で算出)は0.8%近辺、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS122円14銭で算出)は2.1倍近辺である。時価総額は約103億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線突破の動きを強めている。調整一巡して反発が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【編集長の視点】ホットランドは1Q好決算を手掛かりに通期12月期業績の上ぶれ期待を高めて続伸(2017/06/02)
【株式評論家の視点】LITALICOは18年3月期は新規開設30拠点を計画、今期2ケタ増収増益の続伸見込む(2017/06/12)
【編集長の視点】三栄建築設計は連続の最高業績・増配を再評価し超割安株買いが拡大して続伸(2017/06/05)
【小倉正男の経済コラム】ふるさと納税規制にみる中央集権再強化(2017/06/12)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事