21日の中国本土市場概況:上海総合0.2%安と反落、「上海50A株指数」は0.5%高

2017年9月21日 17:01

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記事提供元:フィスコ

*17:01JST 21日の中国本土市場概況:上海総合0.2%安と反落、「上海50A株指数」は0.5%高
21日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比8.18ポイント(0.24%)安の3357.81ポイントと反落した。上海A株指数も下落し、8.58ポイント(0.24%)安の3516.14ポイントで取引を終えている。

商品市況安が逆風。この日の上海商品取引所では、銅や鉄筋などが急落している。アルミなどは上昇していたが、中盤に入り朝方の上げ幅を削った。元安の動きもマイナス。中国人民銀行(中央銀行)は21日、人民元の対米ドル基準値を3日続けて元安方向に設定した。この日の上海外国為替市場では、人民元の対米ドル相場が約3週ぶりの元安水準に再び接近している。

業種別では、非鉄や鉄鋼の素材株が安い。江西銅業(600362/SH)が3.1%、馬鞍山鋼鉄(600808/SH)が2.4%ずつ下落した。不動産株も下げが目立つ。金地集団(600383/SH)が2.7%安、緑地控股(600606/SH)が2.1%安とそろって続落した。「北京など主要都市で各銀行が住宅ローン金利を引き上げている」と伝えられたことが引き続き売り材料視されている。

半面、時価総額上位の金融株や自動車株はしっかり。中国工商銀行(601398/SH)が2.8%高、中国太平洋保険(601601/SH)が2.1%高、上海汽車集団(600104/SH)が1.0%高と値を上げた。上海市場の代表的な50銘柄で構成される「上海50A株指数」は0.5%上昇。大型株がけん引し、上海総合指数もプラス圏で推移する場面がみられた。

一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が0.41ポイント(0.11%)安の358.70ポイント、深センB株指数が1.03ポイント(0.09%)高の1187.34ポイントで終了した。

【亜州IR】《CS》

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