【業績でみる株価】旅工房はネット専業の旅行会社、18年3月期増収増益予想、10月1日付で株式2分割

2017年9月20日 10:41

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 旅工房<6548>(東マ)はネット専業の旅行会社である。18年3月期第1四半期は減益だったが、通期は増収増益予想である。株価は17年4月IPO時高値から半値割れ水準まで調整したが、ほぼ底値圏だろう。なお10月1日付で1株を2株に分割する。

■18年3月期1Q減益だが通期は増収増益予想

 17年4月東証マザーズに新規上場した。ネット専業の旅行会社である。旅行代理店として主に国内の個人・法人顧客向けに海外旅行の手配サービスを提供している。

 18年3月期第1四半期(4~6月)は売上高が43億81百万円、営業利益が1億84百万円の赤字、経常利益が1億89百万円の赤字、純利益が1億32百万円の赤字だった。上場前の前年同期との比較で、売上高は1億74百万円増収、営業利益は90百万円減益、経常利益は89百万円減益、純利益は2百万円減益だった。

 売上高は4.2%増収だったが、コスト面では海外旅行の競争激化による利益率低下で売上総利益が19百万円減少し、中期成長に向けた積極的な人材採用と広告費の増加などで販管費が70百万円増加した。なお旅行業界においては、海外旅行者は4~6月に減少し、7~9月に増加する季節要因があるため、第1四半期は営業赤字となる傾向があるとしている。

 通期の連結業績予想は売上高が17年3月期比6.8%増の240億56百万円、営業利益が6.0%増の3億32百万円、経常利益が7.7%増の3億23百万円、そして純利益が8.2%増の2億07百万円としている。第1四半期の進捗率は低水準だが、季節要因に加えて、18年3月出発分まで問い合わせ件数と予約件数が堅調に推移しているため、通期予想を据え置いた。

■株価はほぼ底値圏

 株価は17年4月IPO時の高値5580円からほぼ一本調子に水準を切り下げ、9月8日の上場来安値2316円まで調整した。9月19日の終値は2435円、時価総額は約57億円である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線が戻りを押さえる抵抗線の形だ。ただし高値から半値割れ水準でほぼ底値圏だろう。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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