徒然チルドレン 第11話「チューニング」【感想コラム】

2017年9月19日 11:25

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徒然チルドレン 第11話「チューニング」【感想コラム】©若林稔弥・講談社/徒然チルドレン製作委員会

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 今週は丁度疲れが溜まっていまして、放送時間が迫ってもリアルタイム視聴するかしまいか悩むほど眠かったのですが、なんとかリアルタイム鑑賞しきりました。ネジムラです。見始めちゃえばこっちのもんですね。

 TVアニメの放送を後追いでチェックできるよう、最近のTVアニメは映像配信サイトなどで後から見れるようになっているので、リアルタイムでは見逃し厳禁というほどシビアな環境でもないわけですが、やはり、せっかく今やっているアニメなのだから『どの時間帯に放送されていたのか』なんかもTVアニメの思い出として私の中に残しておきたくて、頑張って鑑賞しております。

 そんな日々も今回を含めてついに残すところ2回。

 最終回の一歩手前の「徒然チルドレン」を今週もレビューして参ります。

 よろしくお願いします。

Contents
1 徒然チルドレン 第11話「チューニング」2 菅原 × 高野(6)3 内村 × 飯島 (6)4 高瀬 × 神田 (6)5 赤木 × 梶 (5)

■徒然チルドレン 第11話「チューニング」


 今週は原作単行本5巻から「チューニング」「水に流して」「テスト」の3エピソードが登場。「テスト」は高瀬×神田、赤木×梶のそれぞれの話が展開されるので実質2話分。計4エピソードでその実はいつも通りの編成です。

徒然チルドレン 第11話「チューニング」【感想コラム】

画像引用元:©若林稔弥・講談社/徒然チルドレン製作委員会

■菅原 × 高野(6)


 いつもの男女話と一味違う高野・吉永・上根の女子3人のガールズトークエピソード。

 菅原くんへの恋に未だ確信までは持てていないちーちゃんに、上根ちゃんの恋バナがいい感じの後押しになるという話です。いいぞいいぞ上根ちゃん、ちーちゃんをもっとプッシュするんだ!

 「〇〇は××のことが好きなんだって」みたいな噂話って、なんでこうも青春の味がするのでしょうか。菅原くん自体はあんまり出番がなかったのに、3人の会話だけで心が躍ってしまった人も多いのではないかと思います。

 このエピソードでは、なんだか可愛い背景エフェクトがかかっていたりと、力の入れ様が感じられました。ブラックアウトで終わり、「おしまい」テロップが出ないところからもこのエピソードの次回への持越しを期待させます。

■内村 × 飯島 (6)


 先週、衝撃の破局エンドを迎えた千秋くんと香奈ちゃんペアのエピソード。「え、バットエンドで終わっちゃうこともあるんだ・・・」と心配していた方も、ちゃんと続きが描かれるということで一安心でございます。

 互いに仲直りしたい気持ちがある一方、すれ違いがちの二人。そんな中ついに二人の気持ちが噛み合って、携帯電話のメッセージが届く――という瞬間に香奈ちゃんが湯船に携帯を落とすというアクシデント。かろうじて一瞬電源が入るも、通話の瞬間に携帯電話が完全に動かなくなるという追い打ち。人間、とことんついてない日ってあるもんですね、と乾いた笑いが漏れるお話でした。本人たちにはたまらない悲劇ですが。

 香奈ちゃんのお風呂シーンというサービスエピソードではありますが、誰しもが『風呂場に携帯をそのままで持っていくのか!?』という点が気になったのでは。せめてジップロックに入れて持ち込んだ方がいいです、香奈さん。っていうか風呂時ぐらい我慢しましょう。

 余談ではありますが、携帯電話の水没時は、決して通電させず、2日程乾燥させてから再起動を試みましょう。今回のエピソードの様に、水没直後の再起動は、携帯電話に完全にトドメを刺すことになるので要注意です。

■高瀬 × 神田 (6)


 無事、友達同士に戻った高瀬・神田コンビのエピソード。

 紗希ちゃんがシャープペンシルの芯を借りるか借りないかで悩んで、高瀬くんがナイスタイミングで貸してくれる“だけ”のお話。そんな内容で一つお話ができてしまうところが「徒然チルドレン」のすごいところです。しっかり思っていることが噛み合っていたり、お互いに『下心はある』ところは、皆川さんの言う通り、『なんで付き合わないんだろう』という相性の良さです。

 それにしても皆川さんが0.4mmのシャープペンシルを使っているところは、皆川さんの筆圧感が感じられる良いポイントです。

■赤木 × 梶 (5)


 亮子ちゃんがテストに挑みながらも「勉強に復帰するのは遅すぎたんじゃないか」「周りから変に見られるんじゃないか」と悩むエピソード。

 赤木生徒会長と亮子ちゃんのペアは、「徒然チルドレン」では特に恋愛がうまくいっていたコンビではあったので、すでにハッピーエンド状態と思っていた節が私にはありました。しかし今回、そうでもなかったことに改めて気づかされました。亮子ちゃん自身には恋愛とはまた別の、勉強の悩みや、周囲の人間との関係がうまくいっていないといった問題を抱えていて、亮子ちゃんは亮子ちゃんなりにまだハッピーエンドを迎えてはいなかったのだなぁと気づかされるお話でした。

 そんな追い詰められた亮子ちゃんを救うのは実は赤木会長ではなく、別のクラスメイトという着地にも、いつもの恋愛劇とはまた違った青春の味があって素敵。悩める亮子ちゃんのことを分かっていながらも静かに見守る赤木会長が最後に、笑顔を見せる瞬間・・・ただのイチャイチャカップルだと思っていた二人にもしっかりドラマがあったのだな、と「徒然チルドレン」1話の二人の出会いを思い出しました。

徒然チルドレン 第11話「チューニング」【感想コラム】

画像引用元:©若林稔弥・講談社/徒然チルドレン製作委員会

 ちなみに今回初登場の消しゴムに気づいてくれたおかっぱの女の子。やけにキャラが立っていたように思う方は鋭いです。彼女は柴崎さんという女の子で、原作漫画ではしっかり彼女のエピソードもシリーズ化されています。

 香取先輩が『かっかっかっかつフィニッシュ!』とか言って高速でテストを終わらせるシーンも入っていましたが、あのシーンもただの秀才アピールではない秘密が原作漫画では用意されているので、まだ読んでいないという人も是非原作漫画も合わせてチェックしてみると二度面白いですよ。

 これまでに脇役でしか登場していない外国人の女の子のパティちゃんや、今回初登場した柴崎さんなど、最終回を目前にしてまだまだエピソードを掘り下げたかったキャラクターがいるんじゃないかと思わせる最近の「徒然チルドレン」。

 これ、もしかして「徒然チルドレン」の2期とか考えていたりするんじゃないかな・・・ってソワソワしちゃっているのは私だけでしょうか。個人的にはもっとみんなの青春恋愛劇を眺めていたいので大歓迎です!残りあと1回なんて寂しいですよォ!

 次回は最終回「夏が始まる」!

 季節的には、「ついこないだ夏は終わったよ!」って言いたくなるところなんですが、まさに“春を迎えた”面々がその次の段階に進みだすといった予感を感じさせるという意味でもいいサブタイトル。泣いても笑っても次が最後です!(?)

 最後まで見届けて参りましょう!

 徒然チルドレン 感想コラムのまとめ

(あにぶ編集部/ネジムラ89)

©若林稔弥・講談社/徒然チルドレン製作委員会

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