18日の米国市場ダイジェスト:ダウ63ドル高、FOMC控え上値限られるも最高値更新

2017年9月19日 07:40

印刷

記事提供元:フィスコ

*07:40JST 18日の米国市場ダイジェスト:ダウ63ドル高、FOMC控え上値限られるも最高値更新
■NY株式:ダウ63ドル高、FOMC控え上値限られるも最高値更新

18日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は63.01ドル高の22331.35、ナスダックは6.17ポイント高の6454.64で取引を終了した。北朝鮮を巡る地政学リスクへの警戒感が後退し、アジア・欧州株が概ね全面高となり、米国株も買いが先行。金融やハイテクセクターが選好されたものの、19-20日にかけて開催される連邦公開市場委員会(FOMC)の発表を見極めたいとの思惑もあり、上値は限られた。ダウとS&Pは最高値を更新した。セクター別では、銀行や半導体・半導体製造装置が上昇する一方で公益事業や運輸が下落した。

防衛企業のノースロップ・グラマン(NOC)は同業オービタルATK(OA)と78億ドルで買収合意し、上昇。建設機械のキャタピラー(CAT)、半導体のアプライド・マテリアルズ(AMAT)やエヌビディア(NVDA)は一部アナリストによる投資判断引き上げを受け、堅調推移。米長期金利の上昇で、モルガン・スタンレー(MS)やゴールドマンサックス(GS)などの金融各社が買われた。ネットワーク機器メーカーのシスコ・システムズ(CSCO)はジョン・チェンバース会長が退任し、ロビンス現CEOが新会長に交代する人事計画を発表し、小幅上昇となった。

SNSのフェイスブック(FB)が大統領選期間中にロシア政府に利用された疑いが強まるなか、オバマ政権下で長らく優遇されてきたハイテク業界に、監督強化や法制面の厳格化を検討する動きが広がっており、今後の動向に注意が必要だ。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:米バランスシート縮小織り込むドル買いで一時111円66銭

18日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円34銭から111円66銭まで上昇し111円60銭で引けた。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、FRBの保有資産縮小を織り込む米債利回りの上昇に伴いドル買いが再燃した。

ユーロ・ドルは、1.1967ドルから、1.1922ドルへ反落し、1.1955ドルで引けた。欧米金利差の拡大観測に伴うユーロ売り・ドル買いが強まった。ユーロ・円は、132円95銭から133円43銭のレンジで上下に振れた。リスク選好の円売りに拍車がかかった。ポンド・ドルは、1.3570ドルから1.3465ドルへ下落した。英国中央銀行のカーニー総裁が国際通貨基金(IMF)での講演で今後数か月内でいくらかの引き締めが必要になると繰り返したものの、「利上げは限定的、緩やかなペースで」とタカ派姿勢を弱めたため、ポンド売りが強まった。ドル・スイスは、0.9588フランから0.9641フランへ上昇した。


■NY原油:横ばいで49.91ドル、50ドル台で利食い売り興味

原油先物10月限はおおむね横ばい(NYMEX原油10月限終値:49.91 ↑0.02)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は前日比+0.02ドルの49.91ドルで取引を終えた。原油需要均衡への期待で買いが先行したが、50ドル台では利食い売りの興味が残されており、原油先物はやや上げ渋った。米長期金利の上昇や為替相場がややドル高に振れる場面があったことも嫌気されたようだ。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  24.70ドル +0.32ドル(+1.31%)
モルガン・スタンレー(MS) 47.32ドル +0.72ドル(+1.55%)
ゴールドマン・サックス(GS)227.53ドル +2.31ドル(+1.03%)
インテル(INTC)      37.00ドル ---ドル(0.00%)
アップル(AAPL)      158.67ドル -1.21ドル(-0.76%)
アルファベット(GOOG)   915.00ドル -5.29ドル(-0.57%)
フェイスブック(FB)    170.01ドル -1.63ドル(-0.95%)
キャタピラー(CAT)     123.83ドル +2.46ドル(+2.03%)
アルコア(AA)       44.91ドル +0.26ドル(+0.58%)
ウォルマート(WMT)     80.00ドル -0.38ドル(-0.47%)
スプリント(S)       7.68ドル -0.01ドル(-0.13%)《HT》

関連記事