日清紡HD、JFE、石川製など/本日の注目個別銘柄

2017年9月14日 16:09

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記事提供元:フィスコ


<3551> ダイニック 284 +80ストップ高。有機EL関連の材料株として関心が高まる展開に。米アップルの新製品発表会では、ディスプレーに初めて有機ELを採用した「iPhoneX」に注目が集まった。11月3日に発売開始とされ、今後の有機EL市場拡大のきっかけにつながっていくとの期待感が先行する形に。同社は有機EL向け高性能水分除去シートを手掛け、関連銘柄の一角と位置づけられており、値頃感の強さも妙味に値幅取りの動きが活発化へ。

<6058> ベクトル 1495 +85大幅反発。東海東京証券では投資判断を新規に「アウトパフォーム」、目標株価は2000円と設定している。株価の調整一巡感が強まりつつあった中、リバウンド本格化に向けた評価材料と捉えられている。過去5年間の年平均成長率は、売上高で28%、営業利益で35%であるが、同証券では今後5年間の年平均成長率を売上高で30%、営業利益で32%と予想している。

<3458> シーアールイー 1356 -227大幅続落で下落率トップ、一気に年初来安値を更新している。前日に前7月期の決算を発表している。営業利益は51.9億円で前期比18%増と好決算であったが、今期は17億円で同67%減と大幅減益の見通しに。物流投資事業が大幅な減収減益になると見込んでいる。上限60万株の自社株買いの実施も発表しているが、想定以上の大幅減益見通しに対する失望感が優勢となった。

<3193> 鳥貴族 3075 +398大幅反発、6月8日以来の年初来高値更新。前日に前7月期の決算を発表している。営業利益は14.6億円で前期比8.7%減益となった。一方、今期は23.6億円で同62.2%増益の見通しとしている。前期の業績悪化は織り込み済みであり、今期の大幅増益回復見通しをストレートに評価する動きとなった。値上げに踏み切った効果が顕在化してくるとの見方につながる形へ。

<4098> チタン工 362 -564日ぶりに大幅反落。リチウムイオン電池関連の材料株として人気化、ここ3営業日での上昇率は一時2.1倍の水準にまで高まったが、短期的な過熱警戒感が強まる中で、利食い売りが優勢に。独VWの急激なEVシフトの報道など、電気自動車関連にはポジティブな材料が散見されるが、過熱感を意識する動きが優勢。同社のほか、安永<7271>や戸田工業<4100>など、人気化していたリチウムイオン電池関連が総じて安い。

<5411> JFE 2244 -13.5買い先行もマイナス転換。JPモルガン証券は投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」、目標株価も2200円から2700円に引き上げた。現水準からの調整リスクを踏まえた上でも下期以降の日本高炉各社の業績拡大がもたらす株価上値は魅力的と判断。JPモルガン証券では新日鐵住金も買い推奨に格上げしているが、輸出スポットに対するエクスポージャーが相対的に高いことから同社をトップピックと位置づけ。

<3134> Hamee 1892 +257大幅反発で高値更新。前日に発表した第1四半期決算が評価材料となった。営業利益は2.5億円で前年同期比75%増益、個性的な新商品の継続的なリリースが奏功してコマース事業が大きく伸びた。第1四半期は閑散期であり、業績予想の変更はないものの、通期5%増益見通しに対して極めて順調な滑り出しと捉えられる格好に。

<3105> 日清紡HD 1330 -145大幅反落。昨日は、白金を使わない燃料電池用触媒を実用化と報じられたことでストップ高比例配分と急騰、本日も買い先行でスタートしたが、その後は過熱感からの利食い売りが優勢になっている。現状では、燃料電池自動車は電気自動車に対して劣勢との見方が強いほか、白金を使わない触媒を開発中であることは過去にも伝わっていたこともあり、過度な上値追いの動きは手控えられる形にも。

<6208> 石川製 2266 +197大幅続伸で後場も一段高。北朝鮮の朝鮮労働党の外郭団体の報道官による「日本列島を核爆弾で海の中にぶち込むべきだ」との威嚇声明が伝わっている。北朝鮮の建国記念日を通過して、今週は売り優勢となっていたが、あらためて防衛関連の材料株として短期資金の関心が向かう展開になっている。本日は人気化が続いていたリチウムイオン電池関連が総じて崩れていることで、より注目度が高まりやすくなっているようだ。

<6336> 石井表記 1342 +295ストップ高。前日に第2四半期決算を発表、累計営業利益は6.5億円で前年同期比2.6倍と拡大、従来予想の4.5億円を大幅に上回る着地となっている。通期予想も8.5億円から10.4億円に上方修正した。前期に獲得したインクジェットコーターの大口受注を計画通り売上計上し、コスト改善により収益性も向上したことなどが業績上振れの背景。また、ディスプレイおよび電子部品の工作機械、産業用機械分野の売上高なども想定より増加したようだ。《DM》

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