Kickstarter(キックスターター)、日本版サービスがスタート

2017年9月14日 11:30

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Kickstarterで支援を募集するプロジェクトの例。(画像:Kickstarter PBC発表資料より)

Kickstarterで支援を募集するプロジェクトの例。(画像:Kickstarter PBC発表資料より)[写真拡大]

 創造的プロジェクトの為のファンディングプラットフォームとして知られるKickstarter(キックスターター)が、9月13日、日本語版サービスをオープンした。

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 キックスターターは、クリエイターがプロジェクトの概要を世界に公開、資金を募るためのものである。目標金額とスケジュールを設定して資金を募り、資金提供者(バッカーと呼ぶ)は、プロジェクトによって生み出された作品や商品などの報酬を受け取る権利を得る。キックスターター自身は、プロジェクトが目標額を達成した場合に、5%の手数料を徴収する。

 キックスターターは、2009年にサービスを開始した。以来、発表されたアイデアは13万件、220以上の国と地域からのバッカーの数は1,300万人を越え、提供された資金の総額は3,500億円に及ぶ。

 キックスターターで資金を募る創作活動のジャンルは、映画制作者、ミュージシャン、作家、デザイナー、写真家、ダンサー、役者、シェフ、ゲームデザイナーなど多岐に渡り、常時数千のプロジェクトが公開されている。

 日本人の参加例がこれまでなかったわけではない。既に300人を越える日本のクリエイターがキックスターターを利用している。日本人のバッカーの数も約10万人に及ぶ。だが、日本語版がスタートすることで、キックスターターは今まで以上に、日本発のプロジェクトを盛り上げていきたい考えだ。

 日本語版サービスといっても、新しいサイトが作られたわけではない。キックスターターのページ下部の言語選択タブに、日本語が追加されたという形だ。日本の銀行口座・身分証明書によりプロジェクト公開ができ、日本発のプロジェクトを限定的に検索することもできる。

 また、プロジェクトの説明、タイトルや概要や説明も、日本語で記載することができる。とはいえ、キックスターターは、よりグローバルにプロジェクトをアピールするためには、英語を併記するべきであると強く推奨している。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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