NY株式:ダウ259ドル高、ハリケーンや北朝鮮情勢への懸念後退

2017年9月12日 07:17

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記事提供元:フィスコ


*07:17JST NY株式:ダウ259ドル高、ハリケーンや北朝鮮情勢への懸念後退
11日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は259.58ドル高の22057.37、ナスダックは72.07ポイント高の6432.26で取引を終了した。ハリケーン「イルマ」による被害が事前の想定より軽微であったことや、9日の建国記念日に予想された北朝鮮のミサイル発射がなかったことで、欧州株が全面高となり、米国株も買いが先行。トランプ政権が北朝鮮制裁強化の国連決議案を軟化させたことが報じられると、地政学リスクの後退も好感され、終日堅調推移となった。セクター別では、半導体・半導体製造装置や銀行が上昇する一方でメディアや商業・専門サービスが下落した。

イスラエルの製薬テバ・ファーマスーティカル・インダストリーズ(TEVA)は新CEOを指名し、大幅上昇。地政学リスクの後退などを背景に長期金利が上昇し、モルガン・スタンレー(MS)やゴールドマンサックス(GS)などの金融各社が堅調推移。ハリケーン被害の保険金負担への警戒感が和らいだトラベラーズ(TRV)やAIG(AIG)など、損害保険各社が買われた。携帯端末のアップル(AAPL)は明日開催される新製品発表会で明らかになるであろう新型iPhoneへの期待感から上昇した。ネット小売のアマゾンが買収し、大幅な値下げを実施したホールフーズ・マーケットは買収完了後2日間の来店者数が前年同期比25%増となったことが報じられた。今後の本格的な統合を前に顧客の注目を集めることに成功したようだ。

Horiko Capital Management LLC《TM》

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