【注目銘柄】ヤマトインターナショナルは17年8月期利益を増額して大幅増益予想、18年8月期も収益改善基調

2017年9月11日 12:28

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 ヤマトインターナショナル<8127>(東1)に注目したい。基幹ブランド「クロコダイル」などカジュアル中心の中堅アパレルである。17年8月期は利益を増額修正して大幅増益予想となった。そして18年8月期も収益改善基調が期待される。株価は08年来高値圏で乱高下する形だが、利益確定売りが一巡して上値を試す展開が期待される。

■17年8月期利益を増額して大幅増益予想、18年8月期も収益改善基調

 8月31日に17年8月期連結業績予想を修正(売上高を小幅減額、利益を大幅増額)している。

 売上高は10億円減額して16年8月期比14.2%減の185億円だが、営業利益は3億60百万円増額して2.1倍の7億円、経常利益は3億80百万円増額して2.1倍の7億50百万円、純利益は10百万円増額して1億50百万円(16年8月期は34億68百万円の赤字)とした。

 売上高は計画をやや下回ったが、会社設立70周年に向けて推進してきた「ハードからソフトへの変革」の成果で利益率が改善し、各利益とも当初予想を上回る見込みとなった。なお100%出資連結子会社が運営する中国・上海工場を17年11月に閉鎖することを決定し、従業員に支払う経済補償金等3億円、および減損損失34百万円を特別損失に計上するが、営業利益および経常利益の増額で吸収する。

 構造改革の成果で18年8月期も収益改善基調が期待される。

■株価は08年来高値圏でやや乱高下だが上昇基調

 株価は08年来高値となる8月18日の485円まで上伸した後、利益確定売りと利益増額修正を好感する動きが交錯し、高値圏で乱高下する形となった。ただし週足チャートで見ると、長い下ヒゲを付けてサポートラインの13週移動平均線を維持している。上昇基調に変化はなく、目先的な利益確定売りが一巡して上値を試す展開が期待される。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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