英国、税制の厳格適用でフリーランスに影響 政府のITプロジェクトが遅延

2017年9月9日 16:13

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward曰く、 英国政府が進めているIT関連プロジェクトの8割が、プロジェクトに関わるフリーランスの撤退によって遅延しているという(RegisterSlashdot)。

 英国では、「偽装雇用」による課税逃れを防ぐために「IR35」という制度が導入されているそうだ。英国でこの制度の適用が厳密になった結果フリーランスが支払う税金が増え、その結果プロジェクトから降りるフリーランスが増えたという。

 ただ、フリーランスの「脱落」は予想されていたよりは少なかったとのことで、また賃金の割り増しを要求しているフリーランスもいるという。

 この影響で、政府のITプログラムの4分の1が危険に陥っているという。この中には英国の歳入税関庁の2億2,000万ポンド予算の税金プログラムや司法省の3億8千万ポンドの電子監視プログラムなどが含まれている模様。

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