レッドソックス、Apple Watch使用した不正行為をヤンキースが指摘

2017年9月9日 16:17

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記事提供元:スラド

メジャーリーグのボストン・レッドソックスが試合中にApple Watchを使用して不正行為を行っていたとして、ニューヨーク・ヤンキースがコミッショナー事務局に申し立てを行ったそうだ(The New York Timesの記事The Vergeの記事VentureBeatの記事Ars Technicaの記事)。

ヤンキースがコミッショナー事務局に提出したビデオでは、ベンチでApple Watchを見ていたトレーナーがベンチ入りしている選手にメッセージを伝え、その選手がバッターボックスの選手に合図を送って次の投球の内容を知らせる様子が確認できるという。ヤンキースは長らく、レッドソックスが本拠地のフェンウェイ・パークで相手チームの捕手が出すサインを盗んでいると疑っていたようだ。

MLB規則では捕手のサインを肉眼で見て読み取ることは禁じられていないが、双眼鏡や電子機器を使用することは禁じられている。調査に対し、レッドソックス側はビデオリプレイを確認する担当者からの連絡をトレーナーがApple Watchで受けて選手に伝えていたことを認める一方、ヤンキースが関連会社のテレビ局「YES」がサインを盗むために専用のカメラを設置しているとの申し立てを行ったそうだ。

MLBコミッショナーは双方の申し立てについて調査を行うとし、このような不正を処罰する権限がコミッショナーにはあると述べているという。ただし、過去にこのような問題で処罰が行われたことはないといい、その理由として不正行為による実際の試合結果への影響をはかるのが非常に困難な点を指摘しているとのことだ。

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