日本代表がワールドカップ出場 さらなる窮地の常連国も

2017年9月1日 21:14

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■オーストラリアを下しワールドカップの切符を手にする

 8月31日、サッカー日本代表はオーストラリア代表を下し見事ワールドカップ出場切符を手にした。初戦のUAEに敗北を喫し一時はどうなることかと心配されたが、結果的には1試合を残してワールドカップ出場を決めることができた。

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 ワールドカップ出場を決めたオーストラリアとの一戦は集中しており、前線からのプレスがよく効いていた。一方、前線にパスを供給することができなかったオーストラリアは後手に回っていた。「勝てばワールドカップ出場」というシチュエーションでさらにホームというアドバンテージをうまくいかせた試合と言えただろう。

■各地では混沌としている

 一方、各地で行われているワールドカップ予選では、窮地に立たされている常連・強豪国が出ている。アジアではオーストラリア、韓国がまさにそうだろう。オーストラリアは、グループBでは一番力があるチームではないかとも言われていた。しかし勝ちきれない試合が多く、目の前で日本代表にワールドカップ出場の切符をもぎ取られた。これでグループ3位となり、2位内に入れるかどうかは、最終節の日本対サウジアラビアの結果次第という状況になった。

 グループAの韓国も同じく苦境に立たされている。31日に行われたホームでのイラン戦に勝ちきれなかったため、最終節でウズベキスタンと出場をかけて決戦を交える。勝利すれば出場権を得る一方、もしもこの試合に敗れ、シリアがイランに勝利するとプレーオフにも進出できずグループ4位で幕を閉じる可能性もある。

 欧州では、オランダがフランスに0対4と大敗し、ワールドカップ進出に向け限りなく赤信号に近づいてしまった。グループ首位だったスウェーデンを破ったブルガリアにも抜かれ、グループ4位に転落。残り3試合で首位フランスとの勝ち点差は6、2位スウェーデンとは3。次戦のブルガリア戦は絶対に落とせない戦いとなりそうだ。

 さらに、こちらも予選で危機に立たされている南米のアルゼンチンだが、アウェーでウルグアイと対戦。現在予選5位のアルゼンチンは勝利すれば2位に浮上する可能性もあったが、同3位のウルグアイと引き分け。勝ち点は1積み上げたものの順位は変わらず大陸間プレーオフにまわる5位のままだ。4位のチリは敗北し、2位のコロンビアも引き分けと上位陣との差は開かなかったものの、下位のペルーとパラグアイが勝利し、両チームとの勝ち点差は2に。まだまだ厳しい戦いは続きそうだ。

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